ぶんぶんの進路歳時記

学習方法、進路選択、世界史の話題について綴ります

世界史

2024年大学入学共通テスト世界史B徹底研究(2追試)

はじめに 2024年の共通テスト、新型コロナウイルス感染症が5類に格下げされ受験規制がほぼ撤廃されたので、追試許可者数は1,629名(うち震災関連19名)、再試験6名の計1,635名、前年度の3,893名からはかなり減りました。 共通テスト本試験前に当ブログの追…

私立大学の世界史の入試問題が若干変っている件(2023 近畿大学)

はじめに 文科省の入試改革を受けて、私立大学の世界史入試問題にどのような変化が生じているかを検証するシリーズ、今回は近畿大学です。 延べ受験者数日本一の近畿大学の世界史はかつてはひたすら客観式の一問一答でしたが、ここ数年は変化が見られます。 …

関西私立大学世界史出題内容と傾向(2021~23年)+リンク集

はじめに 関西圏では共通テスト後すぐに私立大学の一般試験です。 関西圏の私立大学生態系の長は同志社大学で2月の上旬に一般選抜開始、関関立が2月1日から、近畿・龍谷はその直前(前期)および関関同立の入試終了後(中期)というように、受験生が併願…

2024年大学入学共通テスト世界史B徹底研究(1本試験)

はじめに 2024年1月1日に能登半島を中心としたエリアで発生した地震等により、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧を心からお祈りいたします。 2024年の共通テスト、余震によるトラブルもなく何とか無事終了しました。被災地の受験…

自宅待機中の自習プリント(遊牧民と海域 リンク集)

世界史の先生は授業で飛ばすのに入試では頻出の中央ユーラシアと遊牧民の世界および東南アジアを中心とする大交易時代、共通テスト、私立一般、国立二次試験に向けてリンク集を作りました。 中央ユーラシアでは2022年の東京大学の「東西トルキスタンの展開」…

世界史文化史直前チェック(キリスト教4 教皇権の衰退・教会文化)

難関私立大学になればなるほど出題される文化史のうちよく出題されるキリスト教の歴史、今回は教皇権の衰退、異端、キリスト教文化についてまとめます。 共通テストは「史資料を使う」という強迫観念に駆られている(その割には読解よりもヒントの拾い読みだ…

大学入学共通テスト世界史(本試験・追試験)これまでの解答・解説+直前アドバイス

大学入学共通テストまであと1ヶ月、国公立大学志望のみなさんは二次・私大の記述力養成よりも、ガラパゴスな共通テストの準備に注力していると拝察します。 今回は情報系ブログを真似てパブリックドメインQの写真を脈絡なく使っています。 今回はリンク集で…

世界史文化史直前チェック(キリスト教3 十字軍運動)

難関私立大学になればなるほど出題される文化史のうちよく出題されるキリスト教の歴史、今回は十字軍についてまとめます。 2022年の九州大学で第2回十字軍が問われて面食らいました。一橋大学では「空間革命」という問われ方、大阪大学ではモンゴル側の資料…

世界史文化史直前チェック(キリスト教2 中世ヨーロッパ前期)

難関私立大学になればなるほど出題される文化史のうちよく出題されるキリスト教の歴史、今回は中世ヨーロッパ、11世紀までのキリスト教の普及についてまとめます。 一橋大学の第Ⅰ問では中世の聖俗のあり方を問う出題が頻出です。クローヴィスの改修から宗教…

世界史文化史直前チェック(キリスト教1 成立)

難関私立大学になればなるほど出題される文化史、今回はキリスト教の成立です。 キリスト教はローマ帝国支配下のパレスティナで誕生し、地中海世界に広まってローマ公認の宗教となり、中世ヨーロッパに引き継がれました。キリスト教は現在最大の信者がいる世…

私立大学の世界史の入試問題が若干変っている件(2023 関西大学)

はじめに 文科省がしきりに「学力の3要素」と言う今日この頃、私立大学の世界史入試問題がどういう狙いで作問されているのか見てみます。今回は関西大学です。 Kan-Dai web 関西大学 入学試験情報総合サイト 関西大学の世界史はすべて客観式で大半が空欄補…

世界史文化史直前チェック(古代ローマ)

難関私立大学になればなるほど出題される文化史、今回はローマ編です。 ローマ法は後世にも影響を与え、ラテン文字やラテン語はローマ帝国の共通語のみならず中世ヨーロッパの共通語でした。現存する建造物からは技術水準の高さを感じます。またローマ12神に…

世界史文化史直前チェック(古代ギリシア・ヘレニズム)

授業では飛ばされがちなのに入試では出題される文化史、今回はギリシア編です。 その学問や信仰はヨーロッパの教養の源であり、ルネサンス以降の文化のモチーフになっています。私たちにとってもこの時代の思想は心にグサッと刺さる、普遍的な内容を含んでい…

国公立・私立世界史直前チェック ⑦先史・メソポタミア・エジプト

受験生を悩ませる世界史の文化史、今回は入試でいきなり出ると困る先史時代、古代オリエントについてです。 今回からは従来の世界史Bの教科書だけでなく世界史探究の各社の教科書も参考にしています。文字資料は山川出版社の『世界史資料集』を利用していま…

世界史の論述問題を解いてみた(2023 慶應大学経済学部)

はじめに 私立大学の世界史は空欄補充(客観式または記述式)、下線部に関する短答問題・正誤判定問題が中心です。首都圏の大規模私立大学は採点の余裕があるのか、最後の問題が100字~300字程度の論述の学部もあります。 その中で小論述が山ほど出るのが慶…

どうなる?2025年度入試での歴史総合の扱い

はじめに 前回2025年度入試を概観しましたが、世界史でご飯を食べているぶんぶんとしては、新課程の目玉である「歴史総合」の扱いが気になります。 ぶんぶん撮影 今回は国公立大学二次試験と、主要私立大学の一般試験の2025年度入試科目予告を、大学のHPと…

世界史の入試問題を解いてみた(2023 九州大学)

今年の国立大学の入試問題を解答し、次年度の受験生のヒントにしたいと考えます。 今回は九州大学です。世界史は文学部のみの選択科目で旧帝大の中では最も歴史が浅く、東京大学の問題構成をモデルにしています。 あくまで解答例であって正解ではありません…

世界史の入試問題を解答してみる(2023 名古屋大学)

今年の国立大学の入試問題を解答し、次年度の受験生のヒントにしたいと考えます。 今回は名古屋大学です。文学部、情報学部文系のみの設定です。昨年は痛恨のミスで4問が採点対象外、過去にも色々やらかしていて、国立の中では珍しく『絶対に解けない受験世…

世界史の入試問題を解いてみた(2023 北海道大学)

はじめに 今年の国立大学の入試問題を解答し、次年度の受験生のヒントにしたいと考えます。 今回は北海道大学です。文学部のみの選択問題で旧帝大の世界史のなかでは唯一大論述がありませんが、小論述は教科書の理解を試す良問揃いです。 解答例は正解ではあ…

世界史の入試問題を解いてみた(2023 一橋大学)

はじめに 今年の国立大学の入試問題を解答し、次年度の受験生のヒントにしたいと考えます。 今回は一橋大学です。世界を股にかける経済人が教養として身につけておくべきヨーロッパの基層、グローバル化、東アジア近現代史について毎年これでもかと出題しま…

世界史の入試問題を解いてみた(2023 東京大学)

今年の国立大学の入試問題を解答し、次年度の受験生のヒントにしたいと考えます。 読者の方から嬉しいコメントをいただきました。 ヽ(*´∀`)<<★祝☆オメデトウ☆祝★>>(*´∀`)ノ 当ブログが受験生のお役に多少なりとも立ててうれしい限りです。 Twitterを見…

世界史の入試問題を解いてみた(2023 大阪大学)

はじめに 今年の国立大学の入試問題を解答し、次年度の受験生のヒントにしたいと考えます。 今回は大阪大学です。西洋史や東洋史という枠を超えた「グローバルヒストリー」を提唱した草分けで、移動や交流に関する出題と、文化に関する出題が特徴です。 また…

世界史の入試問題を解いてみた(2023 京都大学)

はじめに 今年の受験生は3年間コロナ禍(人災もあり)に振り回され、本当に大変でした。 今年の国立大学の入試問題を解答し、次年度の受験生のヒントにしたいと考えます。 第1回は京都大学です。ⅠⅢが論述で計40点、ⅡⅣが一問一答(小論述含む)で計60点の構…

世界史の論述問題を解いてみた(2023 上智大学TEAP方式)

はじめに 難関私立大学の一部で世界史の論述問題が出題されていますが、教科書の内容を時系列に説明できれば答案になる出題が大半です。 そうした中で異彩を放つのが上智大学TEAP方式で、お困りの受験生が多いのか当ブログにアクセスが集中します。 上智大学…

2023年大学入学共通テスト世界史B徹底研究(2追試)

はじめに 2023年の共通テストは追試・再試の許可者数は、前年度より2,233人多い3,893人と過去最高となりました。 共通テスト本試験前に当ブログの追試の回にアクセスが殺到しました。ありがとうございます! たぶん追試の解説はネットにころがっていないから…

2023年大学入学共通テスト世界史B徹底研究(1本試験)

はじめに 2023年の共通テストが無事終了しました。生物の問題が8割以上激減で得点調整、世界史Bと生物でOCRの読み取りミスのような誤植(「科拳」と「匂配」)と、詰めの甘さが目立った年となりました。 【科拳】モンゴル人による元朝は文よりも武を重んじ…

エリザベス2世の時代~大英帝国の黄昏(後編)~

エリザベス2世がお亡くなりになられたので、その追悼として大英帝国の形成と解体についてまとめます。後半は第二次世界大戦から現在まで。参考文献は前編にあります。 2021年撮影。アメリカの公務員が撮影したのでパブリックドメイン。以下政治家の写真は同…

大学入学共通テスト歴史総合・世界史探究試作問題徹底研究(1解答編)

はじめに 2022年の11月に2025年度の新課程共通テストの試作問題が公開されました。 *情報の試作問題を解く大学生を募集しているという書き込みをTwitterで見ました。高校生に解いてもらわないと意味ないのでは? 今回は「歴史総合・世界史探究」の試作問題…

自宅待機中の自習プリント(遊牧民の世界7 中央ユーラシアの周縁化)

授業では先生が触れない割に入試で出題される遊牧民の世界、第7回は騎馬遊牧民国家最後の輝きと中央ユーラシアの周辺化を俯瞰します。 東京大学2022年、上智大学TEAP方式2021年と、立て続けにトルキスタンに関する論述が出ているので、京都大学、東京外国語…

エリザベス2世の時代~大英帝国の黄昏(前編)~

2022年、世界史に名を刻む方が相次いで亡くなられていますが、グレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国(以下イギリス)のエリザベス2世もお亡くなりになりました。 2015年3月撮影。United Kingdom Open Government License v3.0。ソース:www.defe…