ぶんぶんの進路歳時記

学習方法、進路選択、世界史の話題について綴ります

2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

今年度の世界史の入試問題について考える(その1 東京大学2016)

一応歴史のカテゴリーにいるので、今回から入試の解説をしたいと思います。 私の学校は関西圏で、京都大学、大阪大学を受験する生徒が毎年いるので、自分の勉強のために解答例を細々と作っています。駿台が3月に主催する入試問題研究会には欠かさず参加する…

「最後まであきらめるな」について考えるその2

「最後まであきらめない」メンタル育成を1「目標設定」、2「取り組み」、3「目標設定前にしておくこと」、4「だめ押し」に分けて考えます。 まず「目標設定」です。 国立至上主義の進学校には「上を目指せ」と難関国立を志望させ(合格のための方法も教…

「最後まであきらめるな」について考えるその1

昨日と今日は国公立大学の前期試験です。私の学校でも今日は何人か登校して、後期試験に向けて小論文の添削指導を受けていました。 この時期高校でよく使われるのが「最後まであきらめるな」という言葉です。受験の大詰めを迎えて、担任が生徒に対して受験を…

「現役生は冬から伸びる」について考えるその2

「現役生は冬から伸びる」後半です。 4 知識を活用する 成績の「踊り場」を克服するのが「知識を活用できる」です。そのためには模試や入試の過去問の中の複合知識が問われる「良問」に数多く当たるしかありません。 このときに「間違いノート」が有効です…

「現役生は冬から伸びる」について考えるその1

はじめに 「現役生は冬から伸びる」は受験産業某社がよく使う言葉です。 国立至上主義の高校では、成績が思うように伸びず弱気になって第一志望をあきらめたり、国公立への出願を取りやめて私立に「流れる」生徒に対して、もうひとふんばりを促すために(ひ…

「受験は団体戦」について考えるその2

「受験は団体戦」について考える 後編です。 まず「みんなが頑張っているから私も頑張る」ですが、その進学先に行きたいのは私です。だから周囲がどういう状態であろうが私は目標に向けて頑張るべきです。 私の学校の三年生は5月末に体育系はほぼ引退します…

「受験は団体戦」について考えるその1

「文武両道」「受験は団体戦」「現役生は冬から伸びる」「最後まであきらめるな」は受験生に向かってよく使われる言葉です。 私はこの言葉があまり好きではありません。言葉そのものではなく、この言葉が単なる生徒への励ましや根拠のない応援として使われて…

文武両道について考えるその3

「文武両道」の松は、「部活と勉強の相乗効果」の一歩先「勉強を部活のように楽しくやる」です。 私が「文武両道」について学年集会で話をしたとき、前に座っていた野球部員二人に「野球の面白さって何?」と質問しました。最初のひとりは「より速い球を投げ…

文武両道について考えるその2

「文武両道」の竹は、「両立」から一歩進んで、「部活で学んだことを勉強に活用する」です。 私の学校の二年生が「部長会議」に取り組んでいました。会議の中で日頃の悩み、特に勉強と部活の両立について話し合いました。そのまとめとして議長が学年集会で「…

進路歳時記スタート 文武両道について考えるその1

こんにちは。某県立高校で世界史の教員をしています。「ぶんぶん」は出身校のマスコットキャラクターの名前です。 進路指導の経験が長いので、高校三年の間でこの時期にこんなことを考えたら、といったことを綴っていこうと考えます。進学で困っている生徒さ…