血糖値が高めなので週に数回散歩を心掛けています。5月ごろに河原を歩いているとキジの鳴き声がしたので、調査しました。
キジは、キジ目キジ科キジ属に分類される鳥類です。1947年に日本鳥学会が国鳥として選定しました。
ネットの情報によると、選定理由は
- 日本の固有種である
- 一年中みられる(留鳥)
- 美しい
- 古典や昔話に登場してなじみ深い
- うまそう(笑)
- オスと猛々しさやメスの子育ての様子が家族愛を連想させる
だそうです。
これが一番詳しい
河原を堤防から観察したところ、街を東西に横切る大きな川に2本の橋が架かっていて、西側の橋付近にまずキジ1号を発見しました。
河原の奥の草むらが住処で、エサを探しに河原に出てきます。
1号の母衣(ほろ)打ち。翼を激しく羽ばたかせながら、「ケーンケーン」という大きな声で鳴きます。 繁殖期の縄張り宣言の意味があると考えられています。
youtubeの動画
1号が母衣打ちすると、他所でも負けじと甲高い声が響きます。
2号は1号のいる河原の東端と、川を挟んだ対岸が縄張りです。デーン人のクヌート(11世紀)が北海を挟んでイングランドとデンマークを支配していたみたいです。
対岸にいる3号(V3)と睨み合っていますが、バトルには至らないので両者の間が停戦ラインなのかもしれません。お互い足元の虫が気になるみたいです。
V3は2号との停戦ラインから東側の橋までが縄張りで、最もよく見かけます。
写真はありませんが、西側の橋、東側の橋の向こうから別の母衣打ち声が聞こえるので、4号、5号と命名しています。
合計5匹のオスの中に1匹メスを見つけました。地味です。
2号の縄張りにやってきたので、2号は一生懸命アピールしたのですがふられました。(´・ω・`)。知り合いの情報では、メスは別の日に5号の縄張りにいたそうです。
このようにメスは複数のオスの縄張りに出入りし、気に入ったオスと交尾します。これを「乱婚」といいます。(/ω\)イヤン
キジは体が大きく移動距離が短いため出会いが限られるのが乱婚の理由と考えられています。
そういえば自然環境が厳しいチベットでは一妻多夫制が行われています。
あれ?キジは日本の一部保守勢力が理想とする「男は仕事、女は子育て」という家父長的世界観を象徴しているから国鳥じゃなかったっけ?それとも乱婚(以下略)
鳥類の多くはオスの方が派手な色をしています。
キジのオスは縄張りを維持し、母衣打ちで自らをアピールしてメスと交尾をしようと目論みますが、「雉も鳴かずば撃たれまい」のことわざ通り、目立つ容姿は外敵の標的になります。自然界で生をつなぐのは命がけです。
繁殖期が終わるとキジたちは帰りました。来年も来てください。
しかし野鳥観ながら散歩すると立ち止まる時間が多いので血糖値は変わらずです。