地域別分析編の最終回、インド・東南アジア・西アジア編です。
前回はこちら
bunbunshinrosaijki.hatenablog.com
インド、東南アジア、西アジア史
凡例
インドと東南アジア:古代、19C、20C、戦後で分類。
イスラーム:成立、近世(オスマン、ムガルなど)、19C、20C、戦後で分類
年度 |
問 |
タイプ |
内容 |
キーワード |
難 |
時代 |
2012 |
20 |
トピック |
政治 |
ベトナムの王朝 |
◎ |
東南アジア古代 |
2012 |
31 |
トピック |
文化 |
インドの言語 |
△ |
インド古代 イスラーム近世 |
2012 |
32 |
トピック |
文化 |
△ |
インド古代 |
|
2013 |
27 |
トピック |
政治 |
◎ |
インド古代 |
|
2013 |
29 |
資料 |
都市 |
オケオ |
◎ |
東南アジア古代 |
2014 |
5 |
ヨコ |
政治 |
ジャワ島の出来事 |
◎ |
東南アジア古代・19世紀 |
2014 |
13 |
ヨコ |
政治 |
ヴァルナとジャーティー |
◎ |
インド古代 |
2014 |
15 |
ヨコ |
政治 |
◎ |
インド古代 |
|
2013 |
22 |
整序 |
政治 |
△ |
イスラーム成立 |
|
2013 |
24 |
ヨコ |
政治 |
◎ |
イスラーム成立 |
|
2013 |
25 |
トピック |
政治 |
メッカとメディナ |
◎ |
イスラーム成立 |
2014 |
28 |
資料 |
都市 |
メディナの位置 |
◎ |
イスラーム成立 |
2014 |
29 |
トピック |
文化 |
◎ |
イスラーム成立 |
|
2015 |
8 |
トピック |
文化 |
王朝の公用語 |
△ |
イスラーム成立 |
2015 |
12 |
資料 |
都市 |
アフリカ東海岸の都市 |
◎ |
イスラーム成立 |
2015 |
23 |
トピック |
文化 |
ムセイオンとアズハル |
○ |
イスラーム成立 |
2015 |
31 |
トピック |
文化 |
製紙法の西伝 |
◎ |
イスラーム成立 |
2016 |
4 |
資料 |
都市 |
サマルカンドの位置 |
◎ |
イスラーム成立 |
2016 |
20 |
トピック |
政治 |
ミスル |
○ |
イスラーム成立 |
2016 |
28 |
トピック |
政治 |
支配者の称号 |
◎ |
イスラーム成立 |
2012 |
36 |
トピック |
経済 |
アフリカの奴隷貿易 |
○ |
イスラーム近世 |
2015 |
17 |
トピック |
経済 |
カピチュレーション |
○ |
イスラーム近世 |
2016 |
6 |
トピック |
政治 |
◎ |
イスラーム近世 |
|
2012 |
4 |
トピック |
政治 |
18世紀ワッハーブ派 |
○ |
イスラーム19C |
2013 |
6 |
資料 |
エリア |
ベンガルの歴史 |
○ |
インド19C |
2013 |
26 |
トピック |
政治 |
アフガーニー |
◎ |
イスラーム19C |
2013 |
30 |
ヨコ |
政治 |
列強の植民地判別 |
◎ |
東南アジア19C |
2015 |
9 |
ヨコ |
政治 |
民族運動指導者 |
○ |
インド19C 東南アジア19C |
2015 |
21 |
トピック |
経済 |
ザミンダーリー制 |
◎ |
インド19C |
2016 |
36 |
ヨコ |
政治 |
民族運動 |
○ |
東南アジア19C |
2013 |
5 |
整序 |
政治 |
ローラット法 |
○ |
インド20C |
2014 |
4 |
整序 |
政治 |
○ |
東南アジア20C |
|
2016 |
25 |
ヨコ |
政治 |
イギリス三重外交 |
○ |
イスラーム20C |
2016 |
30 |
ヨコ |
政治 |
西アジアの王朝建国者 |
○ |
イスラーム20C |
2012 |
16 |
整序 |
政治 |
△ |
東南アジア戦後 |
|
2014 |
2 |
タテ |
政治 |
△ |
イスラーム戦後 |
インド、東南アジア古代史
初級:インダス文明、新宗教、古代統一王朝の判別は模擬試験で何度もするところ。
2014年 グプタ朝について
中級:東南アジアのいつ、どこ、何王朝、文化(特に信仰)の特徴はややこしい。地図で整理。
2014年 ジャワ島について
イスラーム成立
初級:ムハンマド、正統カリフ、ウマイヤ朝、アッバース朝までは時系列で何があったのかが言えるようにする。タテのすり替え、例えば「正統カリフ時代にトゥール・ポワティエ間の戦いで敗北した」のような問題に強くなる。
中級:アッバース朝以降は各地に政権ができる。どこ、何王朝、特徴(宗派、人物の業績、他王朝との関係)をセットで覚える。
上級:私立では「スーフィー」「ワクフ」「ミスル」など、イスラームの特徴を示す用語がよく出題される。センター試験の勉強の時から教科書レベルは一通り押さえておく。
2013年 王朝のいつどこ何
イスラーム近世
中級:ティムール、オスマン、サファヴィー、ムガルは人名としたことの照合(特にオスマンとムガル)。以前に何度も出題されている。横のつながり(アンカラの戦い、ウィーン包囲)、次への伏線(カピチュレーション)など別単元に関係する知識も必須。
19世紀、20世紀
中級:どこがどこの支配下に置かれて、誰がどういう抵抗をしたか、地図を使いながらヨコ整理する。オスマン帝国(イェニチェリ廃止~カリフ制廃止)、ベトナム(サイゴン条約~ラオス保護国化)はタテ整理も必要。
2015年
上級:教科書では19世紀と20世紀をぶつ切りで学習するが、試験では通しで出題される。特にインドは時系列の整序やタテのすり替え(ベンガル分割令とローラット法、ガンジーとネルー)に対応できるように復習する。
戦後史
上級:中東戦争の判別、ベトナムの戦後史はマスト。戦後の「どこ誰何」は難関私大レベルだが、前範囲の人名(ネルー、スカルノ、ホーチミン)は言えるように。アジア通貨危機とか東ティモールとかASEANの原加盟国とか聞かれたら常識で勝負(笑)。
2012年
まとめ
現役生泣かせの部分ですが、8割越えのためには初級と中級の部分は解答できるようにしたいです。
アジアの抵抗は19,20世紀史のハイライトでもあり、私たちの問題(近代化の受容)でもあります。「ややこしい」とか言っちゃダメです。
時系列の整理(いつ、何)と、空間的な整理(どこ、何)の両方が問われます。前者は年表、後者は地図を使って学習しましょう。私は補習で東南アジアの地図と各地域の年表を合体させたプリントを渡したりします。
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