ぶんぶんの進路歳時記

学習方法、進路選択、世界史の話題について綴ります

2月25日は国公立大学前期試験(直前準備 2024)

はじめに

 2月25日は国公立大学前期試験、積み重ねた努力を試す時が来ました。

 遠方の大学の場合、前日から現地に乗り込んで一泊する人がほとんどだと思います。必ず現地で天候や交通の最新情報を入手してください。

 今回は試験前日の心構えについてです。

*昔の記事を改訂しました。

目次

 

前回

bunbunshinrosaijki.hatenablog.com

 1 出かける前に最終確認

f:id:tokoyakanbannet:20190225130908p:plain

  • 出発前に今一度持ち物のチェックをし、受験票や募集要項などの「受験上の注意」を読み返しましょう。受験票(同じ大学でも前期と後期は別)や会場への入室時刻の取り違えに注意しましょう。
  • 国公立大学を受験する人は共通テストの受験票も提示が求められます。
  • 前泊する人はホテルでの体調管理を心がけましょう。特に食事と室内の乾燥に注意。喉が弱い人は室内に濡れたタオルをかけたり、バスタブや洗面台に水をためるなど対策をしましょう。
  • 不案内な地域で受験をする人は、前日に宿から大学へのアクセス(バス乗り場、系統など)を現地で確認しましょう。
  • 直前は新しいことに手を出さず、これまでの見直しをして、取れるものを確実に取ることを心がけましょう。
  • 前日は真夜中まで頑張るのも、早く就寝し過ぎて寝付けないのもよくありません。できるだけ普段と同じ生活をこころがけ、ベストコンディションで試験に臨みましょう。
  • 試験当日は時間に余裕を持って出かけましょう。雪の多い地域よりもむしろ都会の方が予想外のダイヤの乱れがあり得ます。
  • 試験会場では同じ高校の生徒に会うことはまれ、地方の国立だと地元勢の中でポツンとひとりは普通です。「アウェイ」気分を楽しむつもりでいましょう。 

 このブログを読まずに共通テスト受験票を忘れてしまった人は、当日会場に行って、開門したらすぐ係の人にその旨伝えて「仮受験票」を発行してもらってください!

2 心構え

 2024年2月20日文部科学省の発表によると、国公立大学前期の確定志願倍率は、募集人員80,486人に対し志願者数が232,344人で2.9倍、昨年度の最終倍率は募集人員80,232人に対し志願者数が231,450人で同じく2.9倍です。

文部科学省の発表

www.mext.go.jp

政府の数値データ、簡単な表・グラフ等は著作権の対象ではないので抜粋します。

 前期は三年続けて3倍を切りました。とはいえ今年は近年では18才人口が最小、国公立が定員を増加させている中で志願者は増えています、今年の共通テストでは難関国公立大学を受験するボリューム層の点数が昨年度より上昇しているので、受験生は積極的に出願したと考えられます。

 さて、自己採点システムを見て手堅い出願をしたら、そっちの方が倍率が沸騰しているというのはあるあるです。

 しかし受験は抽選ではなく足し算です。倍率に関係なく得点の高い順番に合格します。「合格したい」という強い意志のある人から順に合格するものです。

    よく合格した人たちは「直前に見直した問題が出た」と言いますが、それは「運」ではなく「無数に積み上げた中のひとつが出た」つまり「こだわりの量」のおかげです。

 ですから「志望を下げてA判定だから大丈夫」という油断は禁物です。発表されているのは倍率だけ、ライバルが今何点持っているか、どの程度の二次力があるのかはわかりません。

 過度に不安がる必要はありませんが、常に挑戦者の気持ちを忘れないでください。

3 エアポケットに注意

 関西圏では国公立大学前期試験の前に関関同立の発表があります。合格するとホッとして勉強が甘くなったり、「こっちの方が家から通えるし、もういいか」と思ったりします。

 特に今年度は共通テストと二次試験の間が最長なため、過去問をやりつくして途中でやることがなくなる、いわゆる「飽和状態」になった人がいたかもしれません。

 しかし適切な学習を重ねていると、前期入試10日前ぐらいから「これはあれとあれを使うのか!」と伏線が回収されるかのようにつながり、今までなら難しいと感じた問題が素早く解けるようになりますます。これが「現役生は冬から伸びる」です。

 たぶん今、皆さんはそういう神経が研ぎ澄まされた気分だと推察します。その状態で2月25日を迎えてください!

パブリックドメインQより

5 おわりに

 高い山に登っている途中で下を見れば足がすくみます。登る山が高ければ高いほど恐怖感も増します。でもその高いところまで登ってきたのはみなさんです。

 受験のまっただ中にいる人に「プレッシャーを楽しめ」と言っても「そんな余裕ないです!」と思うかもしれません。

    しかしできる限りの準備をして、試験場で着席すると「やることはすべてやった。あとはもうなるようになれ!」とクリアな気持ちになれるものです。そういう「ほどよい緊張」で試験に臨んでください。応援しています。

  将棋の谷川浩司さんの言葉「いいときは焦らない、悪いときはあきらめない。最後は自分が勝つと思って臨めばいいい」を締めとさせていただきます。

meigennavi.net

 6 おまけ

     私が子どもの前期試験終了後に大学の最寄り駅に迎えに行くと、不動産屋に行列ができていました。遠方から保護者が付き添う場合は、試験待ちの間に下宿探しをお願いしてもよいかと(最近はネットで間取りも見られます)。前期試験が残念だったらキャンセルも可能です。

 憧れの一人暮らしまでもうひと頑張り。ヽ(。ゝω・)ノ★ ファイト!

 パブリックドメインQより

7 もうひとつおまけ

 中期・後期に出願している人は、前期試験が終了したら多少休憩をはさんで早めに準備を始めましょう。経験上、気持ちを切らさないで中期・後期の準備をしっかりしている人には朗報があるものです。受験は「姿勢」が肝心です。

 みなさんの奮闘をお祈りします。