ぶんぶんの進路歳時記

学習方法、進路選択、世界史の話題について綴ります

どうなる?負担増必至の2025年度入試

はじめに

 大学入試には「二年前ルール」というかつて「ポンコツ入試改革」で文科省が破りに破った了解が存在し、新課程となる2025年度入試についてはどの大学も今年度(2023年度)中に内容を発表するよう、ルールを破った文科省から指導されています。

 今回は大学入試センターの発表をもとに、河合塾の教員向けのレクチャーやHP上の記事を参考にし、各大学の発表で裏を取りながら。2023年6月半ば現在で判明していることをまとめます。

参考

大学入試センターの発表

資料1

www.dnc.ac.jp

資料2

www.dnc.ac.jp

 

河合塾

www.keinet.ne.jp

目次

 

0 2025年度共通テストの変更点

  • 新科目として情報Ⅰが追加
  • 国語が現代文が2問から3問になり、試験時間が80分から90分に延長
  • 数学②は新課程に合わせて出題範囲が拡大し(数学Ⅰ、Ⅱ、A、B、C)、試験時間が60分から70分に延長。簿記と情報は消滅
  • 地歴・公民は新課程科目になる
  • 理科①②は情報の導入のあおりで別時間帯から同時間帯に

1 共通テストの変更点

① 時間割

資料2よりスクリーンショット。なお検討段階とのこと

 初日は国語が10分延長で終了時間が繰り下げ。

 二日目は数学②の後にあった理科②(発展理科。最大2科目受験可能)が理科①(基礎科目。試験時間60分)のところにやってきて、数学が昼食休憩後で数学②が10分延長、その後情報となります。

*理科は発展と基礎が一体になったので、解答用紙の表面(第1面)が発展、裏面(第2面)が基礎を解答するようになりました。

参考 2023年度共通テスト時間割(「受験上の注意」より)

 工エエェェ(´д`)ェェエエ工

 初日は10分延長です。「たかが10分」かもしれませんが次の日も試験です。

 二日目は、国立文系の生徒はこれまでなら14時50分終了だったのが、朝は1時間遅くなる代わりに終了時間は3時間伸びました。理系生徒は朝イチから出動です。

 「入試で高校教育を変える」と文科省は何でもかんでも共通テストに詰め込んできますが、受験生の負担増加は眼中にないようです。(#゚Д゚) 

 なお試験時間の延長で公開会場の模擬試験(1日で全教科実施)は今でも20時までかかっているのにさらに終了時間が遅くなり、受験生が帰り道に警察に補導されないか心配でたまりません。

② 国語に情報読み取り問題

 大学入試センターの発表「試作問題 国語(概要)」を見ると、近代以降の文章が第一問(評論)第二問(文学)が各45点、第三問(情報読み取り問題)が20点で計110点、第四問(古文)第五問(漢文)が各45点で計90点です。

 *ただし毎年同じ形で出題されるとは限らないそうです。

 大学には従来通り項目別のデータが提供されるので、「近代以降の文章しか配点しない」は引き続き可能です。ただし配点比が変わったので(110:90)システムの改修は必要です。

 試作問題には二つのタイプの問題が載っています。第A問は気候変動と人間の健康についてのレポート(文章とグラフ)です。

 ぶんぶんが解いてみたところ、国の通達を県の指導主事が何も考えず現場に説明する時によくやる、定義されない抽象語をちりばめて「けむに巻く」文章で、設問は資料のスキャニングと「生徒のふりをした大人の会話」の正誤判断です。 

 第B問は日本語独特の言葉遣いに関するレポートで、題材は面白いので不自然な会話文はやめてオーソドックスな出題にしたのが受験生の力を試せそうな気がします。

 試験時間は10分延長になったものの、グラフの読み取り問題は解答するために丁寧に読む必要があり、時間を要します。受験指導に熱心な教員なら「選択肢を先に見て拾い読みせよ」と指導しそうです。

 そもそも設問を会話文(それも大人が子どものふりをした不自然な会話文)にすれば生徒の問題発⾒・解決能⼒が試せるいう発想が疑問です。┐(´д`)┌ヤレヤレダワ

 紅野先生はもっと辛口です。
www.asahi.com

 まあ本番ではもっといい問題が来るはずです、きっと。(´・ω・`)

③ 新課程地歴公民は組み合わせが複雑

「令和7年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テストの出題教科・科目の出題方法等の予告」のスクリーンショット  

 新課程となり、選択科目は上の表にある①「地理総合、地理探究」②「歴史総合、日本史探究」③「歴史総合、世界史探究」④「公共、倫理」⑤「公共、政治・経済」および⑥「歴史総合・地理総合・公共」の計6科目となります。

 「歴史総合・地理総合・公共」(以下「盛り合わせ」)は、一科目は大問2題×25点=50点で構成され、二科目(100点)を選択します。

 問題は同一名称の付いた他の科目と共通です。したがって2科目受験で①~⑤からひとつ選び、さらに⑥「盛り合わせ」を選ぶ場合、「盛り合わせ」の中から①~⑤と科目名が被らない二つを選択します

 具体例をあげると、第一解答科目で「地理総合・地理探究」を選択して第二解答科目で「歴史総合・地理総合・公共」を選択した場合、後者については歴史総合と公共を選択します(第一と第二が逆でも理屈は同じ)。

  ただし「歴史総合・日本史探究」と「歴史総合・世界史探究」の組み合わせはOKです。これらは歴史総合25点、日本史(世界史)探究75点の構成で、「盛り合わせ」の歴史総合パートの大問2題のうち、片方の25点が世界史探究の歴史総合、もう片方の25点が日本史探究の歴史総合に振り分けられているので、科目名が被っても問題は被らないというからくりです。

「令和7年度大学入学共通テスト問題作成の方向性及び試作問題の公表について(令和4年12月27日掲載)」のスクリーンショット

 問題冊子は「歴史総合・地理総合・公共」で一冊、残り(2025年度は旧課程の問題も含む)まとめて一冊の計2冊が「立ち読みお断り」みたいなビニール袋に入れられて配付されます。

 解答用紙は2枚配られて、裏面(第2面)が「歴史総合・地理総合・公共」表面(第1面)がそれ以外の解答欄です。ただし「歴史総合・地理総合・公共」を解答する際も表面にある「何を選択したかマークする欄」への記入が必要です(先述の理科も同じ)。

資料1のスクリーンショット

 

④ 情報の新設

試作問題 情報Ⅰ

大問番号 配点 マーク数 出題内容
1 20 11

ネットリテラシー

パリティビット

論理回路

情報デザイン

2A 15 8 二次元コードQRコード)*
2B 15 6 待ち行列
3 25 6 プログラミング◇
4 25 7 データの活用と分析
4
参考問題
25 7 データの活用と分析

 *と◇が「情報Ⅰ」と「旧情報」の共通問題。「旧情報」では*は全員必答、◇は「情報の科学」履修者向け選択問題(「社会と情報」履修者は別の問題)。

 新学習指導要領の4つの領域は次の通り。

  1. 情報社会の問題解決
  2. コミュニケーションと情報デザイン
  3. コンピュータとプログラミング
  4. 情報通信ネットワークとデータの活用

 第1問が4領域の雑題、第2問が身近なQRコードや文化祭の待ち時間に関する問題。第3問が3.の基本的なアルゴリズムとプログラミングの基本に関する出題で第4問はスマートフォン・パソコンなどの使用時間と睡眠の時間や学業の時間との関係を題材にしたグラフの読み取り問題。

 素人ぶんぶんの目線では、プログラムを書く前段階の要件の定義や基本設計問題は情報らしい出題(ただそこで試される論理は数学と共通)ですが、ネットモラルやグラフの読み取りは共通テストの他教科・科目の反復です。

 後者は覚えゲーで何とかなりますが、プログラムは生徒が課題をもらってアルゴリズムを構築し、実際にプログラムを組んで走らせてみる、という地味な反復をしないと身につきません。さらにブランクが空くと忘れます(経験者)。

 しかし情報の専任は大規模校でも1名程度、中規模校だと専任がいるかどうか怪しい状態の中で、情報の教員がひとりで普段の授業に加えて進学対策(受験指導初体験でしかも対象が国公立受験者全員)というのは大変です。

 生徒は科目増、情報教員にはワンオペでの指導がのしかかります。「入試を変えれば(以下略)」と掛け声だけかけたら終わりの人はいいご身分です。

 いらすとやさんより

⑤ 経過措置と得点調整

 2025年度入試では旧課程履修者用の問題が用意されます(情報は「旧情報」)。

 旧課程履修者は情報の勉強はおそらく高校一年生の時かつ受験を意識したものではなく、一部学科(理数科など)に至っては「情報を課題研究に読み替えてOK」というルールすらあります。浪人生はいちから情報の勉強をすることになり、「浪人してまで国公立」という受験生は激減し、現役志向が強まる可能性が高いです。

 得点調整は今回に限って新課程科目と旧課程科目との間も対象になります。

資料2のスクリーンショット

 わずか3年の共通テストで平均点管理ができず2度も得点調整をやらかした大学入試センターですから、またやらかす可能性が高いです。

 大学入試センターは資料2で受験生の不公平感をなくすために得点調整は必要と言ってますが、こうも言っています。

大学入試センターは得点調整について「最近では,令和3年度共通テストや令和5年度共通テストにおいて得点調整を実施したが,大きな混乱はなく,従来の方法がある程度定着していると考えられる。こうしたことを踏まえ,これまでの得点調整の基本的な考え方は維持すべきと考えられる。

 「得点調整の方法」はいいとして、センター試験時代は30年間でわずか2回だった得点調整を共通テストでは3年に2回もやらかしたことがそもそも問題です。予備校はボーダーラインの切り直しをし、担任は再度受験生の意志を確認します。

 某予備校は月曜の自己採点データ到着後後木曜の朝まで3徹とも聞きましたが、得点調整があればまた徹夜です。お気の毒様です。 

⑥ その他

資料1「令和7年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト問題作成方針」より

1. 大学への入学志願者が高等学校教育の成果として身に付けた,知識・技能や思考力・判断力・表現力等を問う問題の作成
⼤学で学修するために共通して必要となる,⾼等学校の段階において⾝に付けた基礎的な⼒を問う問題を作成する。

 特に,⾼等学校学習指導要領において「主体的・対話的で深い学び」を通して育成することとされている,深い理解を伴った知識の質を問う問題や,知識・技能を活⽤し思考⼒・判断⼒・表現⼒等を発揮して解くことが求められる問題を重視する。その際,⾔語能⼒,情報活⽤能⼒,問題発⾒・解決能⼒等を,教科等横断的に育成することとされていることについても留意する。

2. 各教科・科目の特質に応じた学習の過程を重視した問題の作成
1に⽰した知識・技能や思考⼒・判断⼒・表現⼒等を適切に評価できるよう,出題科⽬の特質に応じた学習の過程を重視し,問題の構成や場⾯設定等を⼯夫する。

 例えば,社会や⽇常の中から課題を発⾒し解決⽅法を構想する場⾯,資料やデータ等を基に考察する場⾯,考察したことを整理して表現しようとする場⾯などを設定することによって,探究的に学んだり協働的に課題に取り組んだりする過程を,問題作成に効果的に取り⼊れる。 

参考 「令和6年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト問題作成方針」より

○ 高等学校教育の成果として身に付けた,大学教育の基礎力となる知識・技能
や思考力,判断力,表現力等を問う問題作成

 平成 21 年告示高等学校学習指導要領(以下「高等学校学習指導要領」という。)において育成することを目指す資質・能力を踏まえ,知識の理解の質を問う問題や,思考力,判断力,表現力等を発揮して解くことが求められる問題を重視する。

○ 「どのように学ぶか」を踏まえた問題の場面設定
高等学校における「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善のメッセージ性も考慮し,授業において生徒が学習する場面や,社会生活や日常生活の中から課題を発見し解決方法を構想する場面,資料やデータ等を基に考察する場面など,学習の過程を意識した問題の場面設定を重視する。

 2025年度版では「授業改善のメッセージ性」という「大学入試で高校教育を変えてやる」ともとれる居丈高な表現こそなくなりましが、教室シチュエーション問題や生徒のふりをした大人の会話問題は継続のようです。

 あと「知識の理解の質を問う問題」が「深い理解を伴った知識の質を問う問題」となっていて、「学校ではまだ暗記ばかりさせているから(以下略)」と思っているように聞こえます。

 文言は変わりましたが文科省大学入試センターの認識は変更なしに思えます。

2 国公立大学の入試科目は?

① 情報の扱い

リセマムさん

resemom.jp

ソース。河合塾KeiNet

www.keinet.ne.jp

 この記事によると、「情報I」の扱いを公表している大学のうち、国立大学は97%が「必須」としています。一方「他教科との選択」は3%、「利用しない」は0.1%とごく少数です。

 国立大学はこれまでも前期は5教科7科目フル受験が基本です。情報教員の未配置による不公平は情報必須の言い出しっぺである文部科学省に全責任があり、大学の責任ではない、と言われたらその通りです。(´・ω・`)

 一方一次試験の入試科目が少ない学部、または「これこれの中から何科目」というアラカルト方式を取る学部は情報は「選択」または「課さない」が多いです。前期はフル受験で後期はアラカルトの大学は情報を課さない場合があります。

 受験は必須ながらも点数化しないのが北海道大学徳島大学香川大学で、同点の時の順位決定(北海道。 香川)、総合判定の参考(徳島)と公表しています。

 これらの大学は現役生と浪人生との間に不公平が生じることを理由としていて、徳島大学は2027年度から点数化するとしています。情報教員がそれぞれの大学のエリアで不足していることも一因でしょう。

 どこかの学会がこの対応を批判していましたが、諸悪の根源は情報教員配置にお金を出さない文科省であって、的外れにも程があります。

 一方公立大学は「必須」44%、「他教科との選択」40%、「利用しない」16%です。もともと公立大学はアラカルト入試のところが多いので自然な流れです。

 必須にしている国公立大学の配点比率ですが、配点比率10%(6教科8科目は素点で1000点なので情報(100点)は10%)を下回る大学は53%、10%のままが38%と、点数を圧縮する大学の方が多いです。

 学部系統では工学部、農学部は配点比が高く、文学部と理学部が配点比が低い傾向です。情報の素養があった方がいい学部と、物事の本質を追究する学部とで対応に違いがあるのはさもありなんです。

 このように学部によって圧縮率が違う大学もあるので、受験生は各大学のHPで確認してください。

 なお私立大学の共通テスト利用はもともとアラカルトが主流なので、選択科目として利用したり課さない大学が圧倒的多数派です。

 国公立大学大学の二次試験では電気通信大学高知大学の情報系の学部で選択科目を置く、広島市立大学の情報の後期で情報を必須にすると公表していますが、今のところ他に動きはありません。

追記:6月24日

最新の河合塾調べデータを加工しました。調査数は大学・学部・日程別。多少数字が違うけどほぼ同じ傾向。

  調査数 必須 選択 課さない 必須% 選択% 課さない%
国立 2255 2156 66 33 96% 3% 1%
公立 793 338 310 145 43% 39% 18%

② 数学の出題範囲

*旧課程

数学B(確率分析と統計的な推測 数列 ベクトル)

 ↓

新課程

数学B(統計的な推測 数列 数学と社会生活)

数学C(ベクトル 平面上の曲線と複素数平面 数学的な表現の工夫)

*共通テスト

2024年度まで数学ⅡB

確率分析と統計的な推測 数列 ベクトルから2題選択

2025年度以降数学ⅡBC

統計的な推測 数列 ベクトル 平面上の曲線と複素数平面から3題選択

 文系生徒は「ベクトル」を選べば旧課程とほぼ同じです。政府は勤労統計で統計データの偽装をして問題になりましたが、その反省からか文科省は受験生に「統計的な推測」を勉強させたいみたいです。

www.zenshoren.or.jp

 二次試験では、文系学部では数学Ⅰ・Ⅱ・A(図形の性質と場合の数)・B(数列)・C(ベクトル)、理系学部は数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A(図形の性質と場合の数)・B(数列)・C(ベクトルと平面上の曲線と複素数平面)が基本で、ほぼ現行通りです。

 ただし東京大学とは数学Aに「数学と人間の活動」数学Bに「統計的な推測」も入れると発表しています(文理とも)。初年度は旧課程受験生への配慮が見込まれるので、やるなら来年度以降と思われます。

 なお進学校は「文系は数学Bまで」と思っていたらこの発表で、大慌てで文系生徒向け数学C(実質ベクトルだけ)を開講したそうです。

③ 地歴・公民の扱い

 旧課程では地歴A科目は文系の準難関以上および理系の難関以上では選択不可でした。新課程の「歴史総合・地理総合・公共」も難関大学や医学部医学科で選択不可の大学が多いです。理系受験生も地歴の探究科目を仕上げておくのが無難です。

 公民科目は2024年度までは2単位科目(現代社会、倫理、政治・経済)不可、4単位科目(倫理、政治・経済)のみという大学が難関大学を中心にありましたが、2025年度からは公共とセットの4単位科目のみの設定になりました。ほとんどの大学で「公共、倫理(政治・経済)」は使用可能ですが、逆にこれまで一部大学で可能であった「科目名のかぶらない公民2科目選択」(現代社会と政治・経済など)は不可能になります。

 二次試験では地歴で「総合」を含むと発表しているのは北海道、千葉、東京外国語、一橋、名古屋、大阪、九州で、「探究」のみと発表しているのは筑波、東京、京都、神戸市外国語です。

 名古屋大学は2023年度の世界史第Ⅲ問でそれっぽい出題をしていますし、一橋大学は毎年第Ⅲ問が東アジア近現代史で「歴史総合」の本丸に当たります。

 東京大学の2023年の世界史第Ⅰ問は、歴史総合推しの若い教員から「歴史総合の知的ジグソーだ!」と拍手喝采が上がっていましたが、もともと東京大学は二次試験を日本史と世界史で受験する生徒が多く、すでに設問中に乗り入れ問題があったりするので、総合を名乗る必要はないということです。

 私立大学は対応が分かれていますが、慶應大学経済学部はこのところ第Ⅰ問で「日本史・世界史同じリード文で問題が違う」という実験をしていて、案の定「総合も含む」と発表しています。一方私立専願的な出題をする商学部は総合を含まないと発表しています。

おわりに

 2025年度の共通テストは情報新設、国語のゾンビ実用文、拘束時間の延長と負担増必至、国公立の二次試験はなるべく現行に近い形で実施、という感じです。

 大学によって共通テストでの情報Ⅰの扱い、二次試験での数学および地歴の出題範囲は違いますので、必ず各大学の公表を見てください。

 実用的な文章を入試に入れればビジネスに強くなるとか、高校生にプログラムの試験を課せば情報社会に強くなるとか、会話文を問題文に入れれば授業での会話が活発になるとか、文科省のポ○コツぶりには憤懣やるかたないですが、最後にビジネスパーソンにとっては教養が大事だという書籍を紹介にして終わりにしたいと思います。