2月25日は国公立大学前期試験、積み重ねた努力を試す時が来ました。
前日から現地に乗り込んで一泊する人が多数だと思います。先日北海道で大きな地震がありました(一刻も早い復旧を祈念します)。他地域についても必ず現地で天候や交通の最新情報を入手してください。
今回は試験前日の心構えについてです。
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1 出かける前に最終確認
- 出発前に今一度持ち物のチェックをし、受験票や募集要項などの「受験上の注意」を読み返しましょう。受験票(同じ大学でも前期と後期は別)や会場への入室時刻の取り違えに注意しましょう。
- 前泊する人はホテルでの体調管理を心がけましょう。特に食事と室内の乾燥に注意。喉が弱い人は室内に濡れたタオルをかけておくなど対策をしましょう。
- 不案内な地域で受験をする人は、前日に宿から大学へのアクセス(バス乗り場、系統など)を現地で確認しましょう。
- 直前は新しいことに手を出さず、これまでの見直しをして、取れるものを確実に取ることを心がけましょう。
- 前日は真夜中まで頑張るのも、早く就寝し過ぎて寝付けないのもよくありません。できるだけ普段と同じ生活をこころがけ、ベストコンディションで試験に臨みましょう。
- 試験当日は時間に余裕を持って出かけましょう。雪の多い地域よりもむしろ都会の方が予想外のダイヤの乱れがあり得ます。
- 試験会場では同じ高校の生徒に会うことはまれ、地方の国立だと地元勢の中でポツンとひとりは普通です。むしろ「アウェイ」気分を楽しむつもりでいましょう。
*追記:このブログを読まずにセンター受験票を忘れてしまった人は、当日会場に行って、開門したらすぐ係の人にその旨伝えて「仮受験票」を発行してもらってください!
2 心構え
2018年度(2019年度入学生選抜)の国公立大学の二次試験志願者数は、2月6日15時現在で442,378人。後期入試の廃止、推薦・AO入試の拡大を背景に前年比95%の減少です。募集人員に対する志願倍率は4.4倍となっています(前年度同時点4.6倍)。
新聞発表を見て「安全策で志願変更したのに最初の志望校の方が倍率低い!」とか思っていませんか?
受験は抽選ではなく足し算です。倍率に関係なく得点の高い順番に合格します。「合格したい」という強い意志のある人から順に合格するものです。
よく合格した人たちは「直前に見直した問題が出た」と言いますが、それは「運」ではなく「無数に積み上げた中のひとつが出た」つまり「こだわりの量」のおかげです。
また「志望を下げてA判定だから大丈夫」という油断は禁物です。「受験は水物」です。「現役生は冬から伸びる」と言いますが、他校の受験生も同じです。
さらに判定はあくまで自己採点時の「人気投票」、実際に出願している人の持ち点はわかりません。過度に不安がる必要はありませんが、常に挑戦者の気持ちを忘れないでください。
3 おわりに
高い山に登っている途中で下を見れば足がすくみます。登る山が高ければ高いほど恐怖感も増します。でもその高いところまで登ってきたのはみなさんです。
受験のまっただ中にいる人に「プレッシャーを楽しめ」と言っても「そんな余裕ないです!」と思うかもしれません。
でもできる限りの準備をして、いざ試験場で着席すると「やることはすべてやった。あとはもうなるようになれ!」とクリアな気持ちになれるものです。
そういう神経が研ぎ澄まされた「ほどよい緊張」で試験に臨んでください。応援しています。
4 おまけ
将棋の谷川浩司さんの言葉に「いい時は焦らない、悪い時は諦めない」とあります。まさに受験の心がけです。
5 おまけ2
私が子どもの前期試験終了後に大学の最寄り駅に迎えに行くと、不動産屋に行列ができていました。遠方から保護者が付き添う場合は、試験待ちの間に下宿探しをお願いしてもよいかと(最近はネットで間取りも見られますが)。