読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ぶんぶんの進路歳時記

学習方法、進路選択、世界史の話題について綴ります

今更他人に聞けないセンター試験の基礎知識(第1解答科目 受験票) 

進路指導

 現役生の皆さん、センター試験の願書は無事担任に渡しましたか? 黄色い袋に入れて郵送していないですよね?

 

前回はこちら

bunbunshinrosaijki.hatenablog.com

 

 

 センター試験に対する考え方は学校によって違います。「国立至上主義」の高校だと「全員出願、5教科7科目受験が基本」と聞きます。

 一方私大狙いの出願が多数を占めたり、センター試験を受ける生徒がそもそも少数の学校もあります。

 センター試験を出願するにあたって色々あると思いますが、学校の指導をちゃんと聞き、出願した以上は高得点目指して勉強しましょう。

 

 今回は出願後に準備することについて記します。

 

本番直前の準備はこちら

 

bunbunshinrosaijki.hatenablog.com

 

1  受験するときに要注意! うっかりしていると失格に!

 

①「第一解答科目」と「第二解答科目」

 「地歴・公民」「理科」2科目を受験する生徒は、開始から60分後に「第一解答科目」を回収します。10分間の回収作業(この間トイレには行けません)の後、「第二解答科目」を解答し、60分後に回収します。

 「地歴・公民から1」、「理科から1」を条件とする大学はこの「第一解答科目」を得点とする大学が多数派です(『栄冠目指して』Vol.2等を参照)。

 

 事の発端はこうです。

 2011年度のセンター試験までは「理科第1グループ」「理科第2グループ」「理科第3グループ」「地歴」「公民」という60分×5コマの時間割でした。これが2012年度から「地歴・公民」「理科」というぶち抜きになりました。

 これによって従来不可能であった「日本史B&世界史B」などの組み合わせで受験が可能になりました。

*追記 記憶が曖昧で間違っていました。訂正します。

 

 しかし「1科目しか必要ない生徒が2科目で申し込んで、1科目は速攻終わらせて残り時間丸々1科目の解答に使う」が可能ではないかとクレームが付き(気がついた人すごい!)、慌てて大学入試センターが各国公立大学に「1科目しか点数化しない場合は第一解答科目を」とお願いしたために、すでに募集要項を完成していた大学側は大騒ぎになりました。

 

 試験本番でも、地歴と公民の冊子を最初に両方渡す必要があるのに、一部試験会場で監督が公民しか渡さないというミスが起こり、後でセンターが該当生徒に電話で確認するなど、すったもんだでした。

*発展 この反省から、次の年から地歴と公民は別冊子ながらビニールでひとまとめ(「立ち読みお断り」の本みたいな感じ)になりました。また地歴と公民はまとめて1教科扱いになりました。

 

 新課程になって文系・理系とも理科の負担が増え、また各大学が課す科目も文系・理系毎にほぼパターン化したので、「第一解答科目」で混乱することはなくなりましたが、現在でも募集要項をちゃんと読んでいないと失格になることがあります!

 

 大阪大学の経済学部はセンター試験で文系型(地歴・公民・理科1)と理系型(地歴・理科2)があって、どちらも「地歴を第一解答科目に」という縛りがあります。公民を第一解答科目にすると出願できません

   また 京都府立大学文学部のうち歴史学科のみが「地歴から1で第一解答科目」なので、公民を第一解答科目にすると出願できません。

 私は近畿圏にいるのでこの二つが思い浮かびますが、必ず志望大学の募集要項を確認してください。

 

② 公民の4単位

 「地歴・公民」では「4単位科目」(地歴B科目、「倫理、政治・経済」)の受験を義務づける大学があります。これらの大学は2単位科目の地歴A科目や「現代社会」「倫理」「政治・経済」を受験すると出願できません。

 難関大学文系の多くが4単位科目の受験を義務づけています。また前期出願の大学が2単位科目OKでも、後期の大学はNGということがある(例:前期大阪市立・文、後期奈良女子・文)ので、受ける可能性のある大学の最大を受験するようにしましょう。

 ちなみに「倫理、政治・経済」はひとつの科目です。「倫理」と「政治・経済」を二つ解いて提出することではありません(笑)。

 

③ 組み合わせ

 公民は「1科目以内」、理科は「同一名称を含む科目の選択不可」など、大学によって組み合わせの条件があります。必ず募集要項で確認してください。

 

*発展 地歴・公民は同一名称を含む科目の選択は最初から不可です(「世界史A」と「世界史B」、「倫理」と「倫理、政治・経済」など 受験案内4頁注3)。先生と相性が悪くて(笑)世界史を受験せず、私立のセンター利用狙いで公民2科目を取る場合は名称の被らないものを選びましょう。

 理科は、受験案内を読む限り基礎と専門で同一名称を含む科目の選択は不可ではないので(同3頁)、大学によって不可の場合はその旨募集要項に明記されています。ただその取り方をする生徒は限定されます。

 

④ おまけ

 模擬試験でよく発生するのが「数学Ⅰ」と「数学Ⅰ・A」の取り違えです。

 数学の冊子は「数学Ⅰ」から始まるので、緊張しているとうっかりそちらを解いてしまいます。多くの大学は「数学Ⅰ・A」「数学Ⅱ・B」指定ですから、本番でやらかすと出願できる大学が大幅に減ります。

 

 以上のことを確認した上で、どの科目を受験するか、第一解答科目はどれにするかをセンター試験までに決定し、当日は準備したとおりに受験しましょう。

 

 

2 確認はがき

 10月25日までに志願者の名前、住所、受験教科などを打ち出した「確認はがき」が学校に送られてきます。受験料が間違っていた場合は指摘があります。記載内容が正しいか、願書のコピーと照合しましょう。

 間違いがあれば、受験案内36頁の様式を使います(11月2日まで)。

 

 この時「9月の時点では国立目指して理科2科目取っていたけど、志望変更で理科1科目でよくなった」という人は1度だけ変更が可能です(11月2日まで、再変更不可)。

   まあそういうことがないに越したことはありません。

 現役生は必ず担任と進路に相談してください。訂正は学校経由で送ります。

 

 

3 受験票

 12月の始めに受験票が送られてきます。受験票、写真票、成績請求票からなります。

f:id:tokoyakanbannet:20160924221706p:plain

『受験案内』30頁のスクリーンショット 本物はこちら

www.dnc.ac.jp

 

 受験票に記載されている受験教科名を再度確認します。受験票と写真票には同じ写真を貼ります。剥がれた時のために写真の裏に記名します(写真票はセンター試験会場で回収されます)。

 センター試験の会場も記載されています。後日その大学から「受験番号何番から何番は○○学部の○号棟」という案内が来ます。

 

 成績請求票はクーポン券(笑)みたいな作りで、センター試験を利用する大学に出願する時、これを切りとって願書に貼ります。

 「センターあり国立大推薦の出願締め切りが迫っているのにまだ成績請求票が届かない!」という場合は、とりあえず出願して別便で請求票を送ります。イライラしたら身体に悪いです(笑)。

  センター試験の受験票は国公立の二次や入学手続きで必要です。クーポン部分は切り離します。「大事だから」としまい込んで忘れないようにしましょう(笑)。

 

 

まとめ

 

 多くの人がセンター試験の出願が最初の「受験との遭遇」だと思います。問題を解くことだけが受験ではありません。事前、事後の手続きをミスなくこなすことも受験の一部です。

 願書が正式に受理されるまでたくさんの人を経由することを実感しましょう。センター試験の願書は、担任、進路の先生が漏れがないか確かめ、教頭、事務長を経由して学校長が公印を押します。センターの人がデータを手入力すると思えば字も丁寧に書こうと考えます。

 「受験はひとりではできない」ということを実感すれば、自然と謙虚さが生まれ、謙虚さは自分の実力を客観的に判断することにつながります。「お願いします」「ありがとうございます」が自然と出るようになれば、受験生の仲間入りです!

 

*日付は2016年当時です。