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ぶんぶんの進路歳時記

学習方法、進路選択、世界史の話題について綴ります

一年生7月 文理選択について考える(大学生アンケート 文系編)

進路指導 高校一年生

 先日、大学1年生~4年生の卒業生と話しをする機会がありました。

 「今ブログで文理選択について考えているので、大学の様子や高校時代の文系か理系かを選ぶ時にどういうことを考えたかについて教えてください」と依頼すると、30人近い大学生がアンケートに協力してくれました。なかには後輩にためにと自らの「しくじり」を書いてくれた先輩もいます。どうもありがとうございました。

*誌面の都合上すべて掲載できません。先輩ごめんなさい。

*書かれている内容はあくまで個人の感想です。ネットの情報は「ひとつの見解」として聞いてください。

 第1回は文系編です。

 理系編はこちら

 

一年生7月 文理選択について考える(大学生アンケート 理系編) - ぶんぶんの進路歳時記

 

同志社女子大学 表象文化学部 英語英文学科

 

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大学で学んでいること

 英語を聞く・書く・読む・話すことを学んだり、アメリカやイギリスの文化・歴史を学んでいます。加えて教職課程も履修しているので課題がとても多いですが、価値ある大学生活を送っています。3回生からは留学することも考えています。

 

この学部・学科を選んだ動機

 英語を学ぶことに興味があり英語に携わる仕事に就きたいからです。

 

文理選択のポイント

 文理選択は自分の将来の仕事を決めるといっても過言ではないと思いますが、自分が将来どのような職業に就いているかイメージが持てない方は選択がなかなか難しいと思います。でも文系・理系の科目で得意・不得意があれば得意な科目を選択することをおすすめします。得意があれば学ぶことも楽しくなり、そこから自分の将来を決めるヒントも出てくると思います。

 

科目選びのポイント

 私は高2の時から志望校が決まっていたので早くから受験に必要な科目だけに集中して学習していましたが、色々な科目を学習していればもっと可能性が広がっていたのではないかと後悔しています。私のように早くからあきらめず自分には何が向いているのか、何に興味を持てるのかが分かるまでたくさん学ぶことをおすすめします。

 

 

龍谷大学国際学部国際文化学科

 

大学で学んでいること
 現在はフランス語とスペイン語の講義を受け、国際文化の中でもメディアや映像(海外のCMや映画)芸術(演劇、マンガ)などを中心に勉強しています。1回生の頃は一般科目や哲学や教育学など教養科目が多かったです。

 

この学部・学科を選んだ動機

 元々英語が好きで海外の生活や文化に興味があったため。また大学では他の言語も学びたかったので、それらが学べて様々な国の文化生活が学べる大学・学部を選択しました。

 

文理選択のポイント

 文理選択の時に自分が将来学びたいことがやんわりと決まっていたので、それに必要な科目を見て選択しました。また文系の教科が好きでした。

 

科目選びのポイント

 自分が選べる科目の中で興味があったり好きだった科目を選択しました。また受験するであろう大学の試験科目に照らし合わせながら選びました。

 

 

国公立大学の経済学部系統

 

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大学で学んでいること

 マーケティング流通学、消費者論、企業論。ゼミではマーケティングを通じた地域再生まちづくりについて学んでいます。

 

この学部・学科を選んだ動機

 どうしても国公立に来たくて受かったところが経済学部だったため。元々文学部に行きたくて最初は興味がなかったです。でも実際に入ってみると経済学も面白いと思いました。特に就活をしてみると文学部よりも経済学部の方が業種選択の幅が広がったような気がしたので結論としては経済学部で本当によかったと思います。

 

文理選択のポイント

 目標ややりたいことがあるならそれにあわせて文理選択するのが一番だと思います。けど何をやりたいかよく分からない人は将来職業選択を広げられるような方向に進むのがよいと思います。

 就活をしてみて思ったのは理系の方が職業の選択肢は広いということです。大学で勉強してその先は大半の人が就職すると思うので、やりたい仕事ができた時に理系の方が守備範囲を広くすることができると思います。

 

科目選びのポイント

 受験科目に差し障りがないなら好きな科目を選ぶべきだと思います。○○がセンターで点取りやすいからとか覚えることが少なそうだからとかより、自分でモチベーションを保ってがんばれることの方が大切だと思います。

 

 

静岡大学人文社会科学部社会学

 

大学で学んでいること

 まだ一年生なので専門的な勉強はあまりしていないが、心理学、哲学、社会学歴史学文化人類学の概論を勉強している。2年生になったらこの5つの中から1つコースを選ぶ。

 

この学部・学科を選んだ動機

 何をしたいのかがはっきり決まっていなかった。そこで入学してからコースを決められる学科にした。また心理学の勉強をしたいと思っていて、ちょうど心理学コースがあったから。

 

文理選択のポイント

 自分の得意な方に行くのがいいと思う。

 

科目選びのポイント

 自分の入りたい学部で使いそうな科目を選ぶのがいいと思う(人文系なら倫理とか)。私は高校の時理系で文系の勉強を全然やっていなかったので今大変です。

 

 

同志社女子大学現代社会学部社会システム学科

 

大学で学んでいること

 1、2回生の間は観光、国際、ビジネス、福祉、法律の5つの分野から興味のある授業を選択し、3回生からコースを決め専門的に勉強します。私は法律コースに進みたいので今法律の基礎を学んでいます。民法の授業では裁判例を使い、どういう経緯でその判決に至ったのか、本当に正しかったのかなど、話し合いながら考えています。

 

この学部・学科を選んだ動機

 高校生の時は興味のあることが多く1つに絞ることができませんでした。この学科は興味のある分野を広く学び、そこから決めることができたので選びました。

 

文理選択のポイント

 社会科の授業が大好きでしたし、自分でも理系科目は向いていないという自覚があったので文系を迷わず選択しました。自分の力を発揮できそうな方を選ぶことがよいと思います。

 

科目選びのポイント

 好き、学びたいと思う科目の方が勉強していて楽しいし、吸収できることも多いと思います。私は世界史を選択しました。今思うと、大学の授業では世界にも目を向けることが多いので、世界史で学んだことが役に立っていると思います。

 

 

愛知淑徳大学創造表現学部創造表現学科

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大学で学んでいること

 芸術、マスメディアについて学んでいます。メディアを使ったアートとは何か、それによって人の心理はどうなるかなどアニメや漫画、写真、ラジオ、小説、全てに触れています。座学だけでなく、実際に作品集を作ったり制作もしています。

 

この学部・学科を選んだ動機

 アニメやマンガ、芸術が好きだったのでそれらを専門的に学べる大学に行きたかった。またこの大学は就職に強いと聞きました。

 

文理選択のポイント

 数学が本当に苦手で自分には文系科目しかないかなと思っていました(笑)。文系だと本当に理科や数学をしなくなるので注意してください。逆に文系科目をより勉強するので得意科目を増やすことができました。行きたい大学を先に決めておくと文理も決めやすいです。

 

科目選びのポイント

 得意科目、好きな科目だけを選ぶのはよくないと思います。自分もそれで少し後悔しました。志望大学を決めるタイミングで全く違う未来が待っていたりするので、まずは大学選びをしっかりすることが大事です。

 大学によっては必要な教科が違っていたりするので、そこをチェックしておくとよいと思います。文系の人はある程度数学ができると自分の中の武器が増えます。苦手は捨てるのではなく苦手を普通に変えることが大切だと私は学びました。

 

 

その他意見

文理選択のポイント

・自分の得意・不得意な教科を考えて決めることも大事なことですが、やっぱり自分が将来どんなことをしたいのか、大学でどんなことを学びたいのかをある程度きちんと決めた上で文理選択をするべきだと思います(京都女子・文)

・なりたい職業になるためには何を取ればいいか逆算するか、得意な科目を伸ばすことのできる方を選ぶべきだと思います(三重・人文)

・自分の興味のある分野に何が必要なのかしっかりと調べた方が良い。想像していたものと違う科目が必要なことがある(三重・教育・家政)。

・やりたいことはまだはっきりと決まっていなかったので、自分が比較的好きな教科の授業が多い方を選びました。将来、理系でないとなりにくい職業をあきらめてよいかしっかり考えました(皇學館・教育)。

 

科目選びのポイント

・好きなものを選んだ方がいいと思う。「つぶしがきくから…」という感じで選ぶと後悔すると思う(三重・教育・音楽)

・大学で勉強していく上で必要な方を選んだ(三重県立看護・看護)

・世界史は覚えることが多いけど話が面白いし理解してくると楽しいのでオススメです(三重・教育・家政)

・日本史と世界史はどちらの方が好きというのがわからなかったので定期テストで点を取れている方を選びました(皇學館・教育)

・自分が将来学びたいことに少しでも関連のある科目を選んだ方が学びがいがあると思います。私は英語系に進む上で世界の歴史や文化について学んでおきたいと思ったので世界史を選択しました(京都女子・文)

 

まとめ

 文理選択の三本柱は、好きな教科、学びたい学問、将来の目標、です。

 したいことが絞れきれてない先輩は「広く待てる」大学を選んでいます。学部に入学し、1年生の時にやりたいことを探し、2年生で学科や専攻を選択します。私のような「モラトリアム」な人には助かります。

 また「不本意」で入学したとしても、大学でやりたいことを見つけた先輩もいます。高校生の時はアクセスできる情報が限られています。大学へ行って視野が広がり、やりたいことが変わるのは望ましいことです。

 ただし、アンケートに答えてくれている先輩は「しくじり」を糧にして頑張った人ですから、当然逆(「思っていたのと違った…orz」)もあります。

 

 科目選択について先輩は「得意」と「志望系統で必要か」を考慮しています。また「苦手」を理由に「捨て教科」を作るのはやめましょうといっています。

 特に文系が数学をおろそかにすると受験できる大学が限られ、心理学、経済学など数学の知識が必要な系統は入ってから苦労します。

 「得意はさらに得意に、苦手は普通に」は進路の選択肢を広めるために心に留めておきたいです。

 

次回は理系編です(つづく)。