はじめに
新型コロナウィルス感染症第8波真っ只中に加えてインフルエンザの流行で追試・再試者は3,889人と歴代最多、「科拳」「匂配」とOCRで読み取ったような誤植、生物が難しすぎて得点調整と、特に後ろの二つは詰めの甘さが目立った実施3年目の大学入学共通テストでした。
国公立大学の出願は前期・後期・中期とも来週の月曜日(2023年1月23日)からその翌週の金曜日(2023年2月3日)です。
受験生は自己採点の結果をもとに三者懇談を経て最終的な出願先を決めると思います。国公立大学は基本的に全国を視野に入れますが、急に「○○大学はどうだ、B判定だぞ」「ボーダーまで後何点」と言われても??な保護者もいると思います。
本日は河合塾およびベネッセ・駿台連合の自己採点の結果と分析(だいたい受験者の8割程度を補足)をもとに、国公立大学の2023年度入学者選抜の行方を占います。
なお予備校は「果敢にチャレンジ、浪人するなら我が校へ」がビジネスモデルだと「メタ認知」した上でお聞きください。
また文中のボーダーラインや判定の意味は各受験産業のサイトで確認してください。
本文中のグラフは河合塾が公開しているスライドのスクリーンショットです。営業さんに「公開しているものは河合塾作成とクレジットすれば使用OK」と許可をいただいています。そのためここからの話は河合塾の公開されている情報がベースで、ベネッセ・駿台連合でウラを取っています。
参考
ベネッセ・駿台。閲覧しようとすると属性(受験生か保護者か)を聞かれます。どこ見てんのよ!(#゚Д゚)
自己採点のみかた。古い記事。
bunbunshinrosaijki.hatenablog.com
目次
1 データ編
① 共通テスト受験者数
2月6日 大学入試センターの発表
2023 | 2022 | 2021 | |
志願者数 | 512,581 | 530,367 | 535,245 |
受験者数 | 474,051 | 488,383 | 484,114 |
外国語受験者数 | 465,043 | 481,573 | |
本試験のみ | 470,580 | 486,847 | 482,624 |
追試験のみ | 2,737 | 915 | 1,021 |
再試験のみ | 0 | 0 | 10 |
本試験+追試験 | 707 | 438 | 407 |
本試験+再試験 | 26 | 182 | 51 |
本試験 + 追試験 + 再試験 | 1 | 1 | 0 |
特例追試験のみ | ー | ― | 1 |
受験率 | 92.48% | 92.08% | 90.45% |
全教科欠席者数 | 38,530 | 41,984 | 51,131 |
*受験者数は続落
2022年度の18歳人口は109.7万人(昨年度112万人)、共通テストの出願者は2万人減(昨年度比96.6%)、進学率5割と考えれば人口減を上回る減り方です。
地域別ではすべての地域で受験者が減っています。大都市圏ではもともと私立志向の関東(首都圏含む)で5,000人減、国立志向の強い東海・近畿も合わせて4,000人減と、「共通テスト離れ=国公立離れ」と言われても仕方のない数字です。
また受験者数÷志願者数も、ほぼすべてが受験する外国語が90%でコロナ禍初年度の共通テストと同水準、申し込んだものの早々に進学を決めて記念受験すらやめた人が増加した考えられます。
*追記:出席率は92.48%と2022年度より多少増えました。
下村元文部科学大臣(受験産業からの献金問題の説明は済みましたっけ?)は「センター試験は暗記偏重、入試を変えて教育を変える」と息巻いていましたが、四技能を大義名分とした英語外部試験の必須化、思考力や表現力を(以下同文)記述問題の導入、主体性を評価するという自己矛盾的なポートフォリオなど、民間企業に教育を切り売りする改革は設計がずさんで相次いで頓挫しました。
写真はイメージです。
結局共通テストだけが残り、英語がリスニングとリーディングだけ、思考力問題は情報処理問題と、私立・国公立一般とはかけ離れた出題になってしまいました。これでは私立組に逃げられて当然です。
まあ「何としても国立」という成績層には競争相手が減るのは朗報です。
① 自己採点 総合成績平均
河合塾 | ベネッセ・駿台 | |||||||
2023 | 2022 | 2021 | 差 | 2023 | 2022 | 2021 | 差 | |
58文系 | 542 | 520 | 564 | +22 | 532 | 508 | 552 | +24 |
57理系 | 554 | 523 | 581 | +31 | 544 | 513 | 572 | +31 |
*センター試験からマイナス2%~マイナス1%が目安
共通テスト初年度はセンター試験ラストと平均点は同程度でした。2022年は数学ⅠA、数学ⅡBの難化で5教科8科目文系で44点マイナス、5教科7科目理系は58点のマイナス、ボーダーライン(合格者と不合格者が同数)は約5%下がりました。
2023年は数学の平常運転で平均点を戻しましたが、それでもセンター試験から約2~3%平均点が低いです。
東大・京大以外の旧帝大の目安は旧センター試験80%以上(720点)、地方国立は同70%以上(630点)、地方国立の限界が同60%(540点)でした(それより低いところも探せばある)。
さらに1月20日に得点調整が発表され、河合塾はボーダーラインを理系のみ1%、ベネッセ・駿台はB判定値(合否が6:4のライン)を約10点上げています。
したがって理系はセンター試験時代から1%~2%、文系は2%~3%ぐらいをチャレンジの目安と考えていいです。
生物・化学選択生は得点調整でかなり点数が上がりましたが、ボーダーも上がっているのでご注意ください。
*配点比は大学によって違うので必ず新しいボーダーライン表を見てください!
参考
② 科目ごとの平均点
大学入試センターの発表 2023年は1月20日現在の中間集計。2022年~2020年は確定平均点。矢印上向きは増、下向きは減 1点~5点刻みで一本
教科科目 | 2023 | 2022 | 2021 | 2020セ | 23-22 | 増減 |
国語 | 105.74 | 110.26 | 117.51 | 119.33 | -4.52 | ↓ |
世界史B | 58.43 | 65.83 | 63.49 | 62.97 | -7.4 | ↓↓ |
日本史B | 59.75 | 52.81 | 64.26 | 65.45 | 6.94 | ↑↑ |
地理B | 60.42 | 58.99 | 60.06 | 66.35 | 1.43 | ↑ |
現代社会 | 59.46 | 60.84 | 58.4 | 65.37 | -1.38 | ↓ |
倫理 | 59.03 | 63.29 | 71.96 | 53.75 | -4.26 | ↓ |
政治・経済 | 50.96 | 56.77 | 57.03 | 57.3 | -5.81 | ↓↓ |
倫理、政治・経済 | 60.59 | 69.73 | 69.26 | 66.51 | -9.14 | ↓↓ |
数学Ⅰ・数学A | 55.65 | 37.96 | 57.68 | 51.88 | 17.69 | ↑↑↑↑ |
数学Ⅱ・数学B | 61.48 | 43.06 | 59.92 | 49.03 | 18.42 | ↑↑↑↑ |
物理基礎 | 28.19 | 30.4 | 37.55 | 33.29 | -2.21 | ↓ |
化学基礎 | 29.42 | 27.73 | 24.65 | 28.2 | 1.69 | ↑ |
生物基礎 | 24.66 | 23.9 | 29.17 | 32.1 | 0.76 | |
地学基礎 | 35.03 | 35.47 | 33.52 | 27.03 | -0.44 | |
物理 | 63.39 | 60.72 | 62.36 | 60.68 | 2.67 | ↑ |
化学 | 48.56 | 47.63 | 57.59 | 54.79 | 0.93 | |
生物 | 39.74 | 48.81 | 72.64 | 57.56 | -9.07 | ↓↓ |
地学 | 49.88 | 52.72 | 46.65 | 39.51 | -2.84 | ↓ |
英語(リーデ) | 53.82 | 61.8 | 58.8 | 116.31 | -7.98 | ↓↓ |
英語(リス) | 62.35 | 59.45 | 56.16 | 28.78 | 2.9 | ↑ |
物理と生物で平均点が20点以上開いたので得点調整。生物で最大12点、化学で最大7点の加点。大学入試センター発表のスクリーンショット
*平均点の乱高下は「一次試験」の役割を忘れた出題者の責任
河合塾の分析では、「数学Ⅰ・数学A」が取り組みやすい構成であったこと、「数学Ⅱ・数学B」は問題の意図が明確で計算量も減ったことなどが平均点アップにつながった、としています。
昨年の問題は数学教員ですら解答の完成は制限時間ギリギリ、駿台の石原さんは「対策してない高校が悪い」とセンターに肩入れしていましたが、センターも内心「まずい」と思ってコソーリ問題を差し替えた(段取り的には一年前に問題がほぼ完成しているはず)模様です。
一方初年度が優しすぎた生物は難化しました。
与えられる情報が多く、読解力と高度な思考力を必要とする問題が増加した。仮説を検証するための実験を考える問題も複数出題され、正誤の判断に迷うような紛らわしい選択肢も多かった。
全6大問必答で、複数の大問で分野融合問題が出された点は昨年同様であったが、大問間での配点のばらつきは昨年より小さくなった。全体的に、判断すべき情報量が多く、知識を活用して実験結果を読み取る必要があり、昨年より難化した。
度数分布。去年の数ⅠAと同じく8割台が極端に少ない。ヨチヨチ( *´д)/(´д`、)アゥゥ
出題者が「入試で高校教育を変えてやる、どうだ、良問だろう!」のような態度だと平均点や上位層が激減し、「ヤバい!」と思って次の年度は簡単にすると平均点が上昇する、こうした「乱高下」が生じるのは50万人規模が受験する一次試験としてふさわしくありません。
特に得点調整が出ると受験生がせっかく三者面談で決めた志望先を再考する必要も出てきます。
センター試験の時は「平均点6割」を公言していて、「数学ⅠAショック」(2010年)「小林秀雄ショック」(2013年)、得点調整などで平均点が乱高下することもありましたが、2014年からは落ち着いていました。一次試験という立場をわきまえていたということです。
2 分析編
① 全体
リサーチ段階では、難関10大学は理系が増加、準難関・地方拠点大学は文理とも増加、地方国立大学は激減です。
5教科7科目を課す大学はどの大学もセンター試験時代のボーダーラインから2%程度のダウン。一方受験生は数学・物理の易化で「けっこう取れた!」と思っているので強気の出願を考えているようです(得点調整で理系は点数も増えてボーダーも1%上がります)。
また平均点が上がる年は後期を積極的に出願する生徒が増えます。リサーチでも志望欄に後期まできっちり記入する人が増加しているそうです。
国公立大学後期は前期と同時に出願し、前期に合格した人は欠席しますし、先にそこそこの私立に合格をもらった人も欠席するので、例年56%欠席します。
仮にリサーチで判定が悪くても、上位層が前期でごっそり合格すれば後期がスカスカになる可能性はありますが、それは受験当日までわかりません。「是が非でも国立」というなら「出願しなければ合格はない」ので、後期までしっかり受験しましょう。
参考
bunbunshinrosaijki.hatenablog.com
② 地域別
リサーチでは昨年とは逆に北海道、北陸、四国の大学を志望欄に書く生徒が減少しています。東北、甲信越、北陸も希望者が減っています。大都市圏は人気回復です。
そのため持ち点が少ない生徒に対して担任が予備校の合否判定システムをパチパチたたくと、地方の国公立大学が?と思うような判定が出ることもあります。
しかし大学はその地域で4年+αを過ごすところです。判定システムでA判定だからという理由だけで選ばず、どういう研究をしているのかよく調べましょう。
③ 系統別
文系では経済系が昨年の反動で人気、人文系は引き続き外国語学部の不振でリサーチに書く生徒は減っていますが、目標点80%以上の大学は人気、目標点70%未満は人気少なめです。
理系では医療系(獣医学部を含む)が看護系を除いて人気です。医学部はセンター試験時代は得点率85%以上が相場、今年は平均点上昇と得点調整で85%にやや足らなくてもチャレンジしてきそうです。
農学部、理学部も堅調です。情報系は工学系、データサイエンス系ともに人気で、工学部はその影響で機械系が敬遠され気味です。
教育系は相変らずの人気薄、各都道府県にある教員養成系は難易度も大差なく600点前後が目安のところが多いですが、今年はその層が一番ボリュームが大きいです。
文科省も都道府県教育委員会も教員の待遇を改善したり負担を減らす努力を怠り、なんちゃらのバトンとか教員免許なしでも教壇に立てるようにするなど誤魔化しを続けるうちは、教員志望者も教員養成系志望者も減って当然です。
3 エリア別トピック
ここからはぶんぶんの縄張りで国公立の選択肢が多い近畿圏と国公立志向が強い(ために業者の学校への出入りが頻繁な)東海圏についてです。
① 近畿圏スペシャル
1)コメント
近畿圏は難易度順で京都→大阪→神戸→大阪公立大学(大阪市立大学と大阪府立大学が統合。いい略称がないので以下「ハムちゃん」)の序列に変化はありません。
この4大学は偏差値帯が重なりながら連続していて、例えば神戸D判定だとハムちゃんC判定で、志望を下げてたら同学力のライバルが待ち構えています。
その他にも特色のある国公立大学が文理とも入試難易度別に隙間なく並んでいます。
2)大阪公立大学
ハムちゃん初年度の前期は軒並み低倍率、とんでもない点数の生徒が合格したという噂でもたったのか、工学部と生活科学部以外はどの学部も希望欄に書く受験生が激増しています。
ただし志望者の度数分布を見ると、文学部は上位層とボーダーライン付近に受験生が集中していて激戦模様ですが、経済学部や商学部は合否に関係なさそうな層が増えています。これは学部によって違うので、こうしたデータを担任と一緒に見て、そのまま行くか、志望変更するか納得した上で出願先を決めてください。
京大・阪大の理系組が保険で受験する工学部中期は相変らずの人気で、共通テストの持ち点80%程度は必要です。
3)奈良女子大学工学部
2022年度入試の結果 定員45名(総合選抜、学校選抜含む)
定員 志願者 受験者 合格者 倍率
工 前期 30 107 97 23 4.2
工 後期 10 121 58 10 5.8
昨年のリサーチ段階では認知が進んでいなかったのか不人気でしたが、ふたを開ければまずまずの受験者を集め、後期も志願者の半分が受験しました。
今年もリサーチ段階では不人気ですが、これが「アナウンス効果」になって出願する受験生が増えるのか、昨年と違って受験生の持ち点が高いのでそのままかは、現時点では何とも言えません。
4)岡山大学が後期を廃止
岡山大学は文理医療系を揃える総合大学で入試難易度もそこそこ、関西圏では後期入試の選択肢でした(前期神戸、後期岡山みたいな感じ)。
ところが岡山大学がそういう扱いに嫌気がさしたのか、難関大学並みに一般選抜は前期のみにしてしまいました。その結果今まで岡山大学の後期を志望していた生徒は行き場を失い、河合塾によると文系では兵庫県立(国際商経)山口(経済)香川(法)、理系では広島(生物生産)愛媛(農)徳島(薬)の後期が膨張しています。これは主に兵庫県と広島県の受験生の動向が大きいと考えられます。
② 東海圏
1)コメント
東海圏は名古屋大学(名大)が生態系の長で(スーパーな県内生は東大や京大に行く)、名古屋市立大学(名市大)と名古屋工業大学(名工大)が、名古屋大学との併願関係を持ちながら、名古屋大学と重ならない生徒も同時に確保する(具体的には受験科目数を変える)という「棲み分け」戦術を取っています。
生徒・高校教員とも国立志向、地元志向が強く、昨年度不人気なところに人が集まる「隔年現象」を東海三県とその周辺地域に引き起こします。
2)名古屋大学
医学部は昨年第一次選抜ラインを900点満点中700点以上でしたが、共通テスト難化の煽りを受けて受験生が激減、今年は900点満点中600点以上を選抜ラインとしました。また後期の地域枠を前期に回して後期は全国枠としました。
点数の膨張を追い風に志願者が増えそうです。また生物・化学選択生でガッカリしていた人も今回の得点調整で二次試験に進めるかもしれません。
工学部はこれまで機械・航空工学が学科トップの難易度でしたが、ここ2年は機械不人気の煽りを受けて電子・電気工学や物理工学の方が人気です。ただしそういう噂を聞きつけたのか、志望欄に機械航空を書く生徒が増えています。
なお工学部は第二志望まで書けますが、人気学科を二つ書いたら全滅します。
名古屋大学は4教科入試の学部が多く(文学部は地歴と数学、理学部農学部は国語がある)倍率もボーダーラインも旧帝大の中では低めですが、大学側は「低倍率でも科目数が多いのを歓迎する実力者が欲しい」という意図です。また地元率7割というスーパーローカル大学で、少数精鋭の戦いが繰り広げられます。
3)名古屋市立大学
数年前に名大学理学部の併願先を意図して後期のみの理学部系を立ち上げた名古屋市立大学は、今年度は名大情報学部の人気過熱を見越してデータサイエンス学部を立ち上げました(発展理科1が必須なので理系型)。
このエリアが「絶対領域」である河合塾のリサーチでは予想通り名大、名工大、横浜市立大を志望する生徒が第二志望に考えているフシがあるそうです。また既存の愛知県立大学情報科学部と両にらみの愛知県民もいるようです。
4)岐阜大学 三重大学
両者は互いに教育学部、工学部、農学部系を持ち、特に工学部は名大前期→名工大後期、名工大前期→岐阜大・三重大後期、という筋があります。また一次試験が「荒れる」と愛知県民が前期から三重に繰り出すこともしばしばです。
*愛知県と岐阜県はつながりが強く、岐阜の子は三重にはあまり来ません。
このエリアが絶対(以下略)の河合塾によると、今年は国立志向の愛知勢が持ち点を多く持っているからか、この二つをあまり志望欄に書いていないので、地元勢の比率が高まっている模様です。
しかし「低倍率、ボーダーラインが低め」という噂を聞くとあっという間に人が押し寄せるのが国立志向・地元志向の強い東海圏の習いなので注意してください。
まとめ
- 数学の正常化と生物・化学の得点調整で理系は旧センター試験のボーダーをやや下回る程度に
- 国公立大学のボリューム層(60%~80%)が増えたので前期チャレンジ、後期も出願予定の受験生が増加
- 他の受験生もできているから「けっこう点数が取れた」という油断は禁物。二次の勉強は怠らない
おわりに
共通テストの合言葉は「試験で高校教育を変える」みたいですが、そもそも進学率は5割ですから「教育改革」としては致命的な間違い、今回は触れませんでしたが「思考力問題」も「面倒くさい作業を増やす」にとどまっている印象です。
共通テストは50万人規模が受験し、「国公立大学の一次試験」が主要な役割、一次試験で基礎・基本を問い、二次試験で発展的な内容を課すというのが共通一次以来の制度設計です。今でも「共通テスト」と名乗っているではないですか。
共通の一次試験であれば平均点管理も重要です。昨年は数学ⅠA、今年は生物がそうした前提を忘れて「高校現場への挑戦状」を出すことに「酔った」ため、平均点の乱高下や得点調整を引き起こし、受験生を惑わすことになりました。
こういう状態が何年も続くなら、「共通テスト不要論」が起きるかもしれません。まさかそれが狙いで、共通テストも業者に売り渡すつもり?(´・ω・`)