ぶんぶんの進路歳時記

学習方法、進路選択、世界史の話題について綴ります

特別展 恐竜の卵@大阪市立自然史博物館

 GW中に大阪の長居公園内にある大阪市立自然史博物館に行ってきました。

  

www.mus-nh.city.osaka.jp

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 当日は他のイベントや高校の陸上競技会(連休中も部活動の引率ご苦労様です)で、公園内はかなりの混雑でした。


 中国の浙江省で恐竜の卵の化石が発見されて以来、卵や巣の化石の研究が進み、様々な恐竜が独自の方法で産卵や子育てをしていたことがわかってきました。

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 恐竜は2億3000万年から6000万年前、中生代三畳紀後期から白亜紀後期にかけて繁栄した、直立歩行できる大型爬虫類です。

 卵は現在の爬虫類(柔らかい)より鳥類(堅い)に近いです。というのも恐竜はワニとの共通の祖先である主竜類が進化したもので、現生生物との関係でいうとワニが近い親戚、鳥類が子孫にあたります。

 

*発展:恐竜は鳥盤類(有名なのはステゴザウルス)と竜盤類のグループに分類され、後者はさらに竜脚類(首が長い)と獣脚類(二足歩行)に分類され、獣脚類が鳥類の祖先に当たります。


 鳥盤類のハドロサウルスの卵。集団で営巣し、穴を掘って卵を産み、上から砂をかけていたそうです。

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 獣脚類のオヴィラプトロサウルスの卵と巣。

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 二つの卵を円を描くように産み、一周したらさらに2~3層になるように産卵しています。親が巣の中央に座って卵を守っていたと考えられます。親が卵の上に載ってそのまま化石化したものも発掘されています。

 

 冒頭のポスターの主役、獣脚類のトロオドンの卵。最も鳥に近いグループで、細長い手足を持つ小型羽毛恐竜です。

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 巣は細かい砂や泥が溜まった氾濫原に作られ、卵はとがった方を下に2/3が地中に刺さっています(展示は地中側から)。

 またすべての卵が巣の中心に向かってやや傾いています。さらに巣は産卵期に何度か利用された形跡があります。

 巣を再利用するのはワシやカラスの一部で見られる習性です。

 トロオドンはメスが卵を産んだ後オスが抱卵し、メスは食糧を探したり体力を回復していたのでは、と考えられています。いわゆる「イクメン説」です。

 

 会期は5月6日(日)まで、まだの人はお早めに。

 常設展示もナウマン象とか巨大ゴキブリとか興味深いですよ!

 

 公園内で行われていた「肉フェス」。ワニ肉を食べたことありますが鳥肉のような淡泊な味です。恐竜肉もきっと鳥のような味?

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www.nikufes.jp