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ぶんぶんの進路歳時記

学習方法、進路選択、世界史の話題について綴ります

模擬講義に参加する@大阪市立大学2017

 先日生徒と大阪市立大学の「文学部を知りたい人のための市大授業」に参加しました。

 大変刺激的でしたので、本日はその内容を紹介しながら「オープンキャンパスの見どころ」について考えます。

 

 

 トロピカル。著者撮影。

 

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 大阪市立大学大阪市住吉区JR阪和線杉本町駅からすぐ 医学部は天王寺駅前)にあり、8学部10研究科を有する公立大学では最大規模の総合大学です。

 交通アクセスもよく(JR天王寺駅から14分)、約7割が自宅通学生という地元密着の大学です。

 

 「市大授業」は、高校生や保護者に大阪市立大学の講義やキャンパスの雰囲気を体験してもらうことを目的として毎年開催されています。

    この日は文学部と理学部教員による模擬講義や、文学部の学生と大学生活などについて語らうフリートークなどが企画されていました。運営はほとんど学生がしていました。

 

こちら

www.connect.osaka-cu.ac.jp

 

 

 模擬授業は佐金武(さこんたけし)先生の「「自分探し」の哲学?」に参加しました。

 先生は「分析哲学」がご専門で、この日は「私」の定義についてでした。

 実存主義、ヒューム、養老孟司さんを引用しながら、「私」は実体に先立つのか、「私」が指し示すものは何か(身体、心、それとも別の何か?)、「私」が「連続している」(細胞は日々入れ替わり、記憶は失われるのに)と言えるのはなぜかついて話されました。

 

 文学部の楽しみは「みんなが当然と思っていることを改めて突き詰めてみること」です。哲学はその意味で「文学部の一丁目一番地」といえます。

 先生は「時間とは何か」も研究しているそうです。確かに「私」「時間」「生きている」など、考えれば考えるほど興味が尽きません。

 参加した高校生の多くが講義後の質疑で色々質問をしていました。さすがは哲学の講義に参加を希望した人たちです。

 

*理学部の模擬講義も「素数の不思議」「植物と重力」など数学や理科好きにはたまらないタイトルが並んでいました。

 

 

 その後「文学部学生とのフリートーク」を見学しました(割って入るのは悪いので聞き耳を立てていました(笑))。

  授業、空き時間の使い方、バイト、留学、サークル活動、先輩の高校時代の様子などが話し合われました。

 

 文学部は比較的自由に授業のスケジュールを組めるようです。他学部の授業を取ることも可能ですし、他学部の学生が文学部の授業に来たりもするそうです。大学は「好きな勉強が思いっきりできる」のが楽しいところです。

 

*発展1 ある先輩は数学が大の苦手で、センター試験の翌日に教材を処分したそうですが(笑)、大学で好きなことをするために「センターまでは」と頑張ったそうです。心理学や社会学、最近では歴史学も統計処理が必要ですし、文学部はそもそも物事を論理的に考えるところなので、その頑張りは無駄にはなりません。なお経済学部と商学部は二次試験にも数学が課されます。

 

*発展2 時間割の自由度は学部によって違います。看護専攻は全員同じ時間割で授業を受ける方が多数派です。

 

*発展3 市大生は市内の博物館や大阪城の利用に特典があるそうです。詳しくはオープンキャンパスで直接学生に聞いてください。

 

 

 文学部は1年生で色々授業を受けて専攻を決めることができます(国立の文学部はその方が多数派)。「アニメが好き」なら表現文化を選ぶもよし、「友だちとがっつり討論したい」なら哲学もよし、色々なアプローチから専攻を選ぶことができます。 

 先輩たちは生き生きしていて、「文学部が好き!」がにじみ出ていました。高校時代は勉強ばかりではなく部活に入れ込んでいた先輩もいて、「たぶんすごいエンジン積んでる人だろうな」というのが言葉の端々から感じられました。

    

 

 学術情報総合センター(図書館)施設見学会も行われていました。国内の大学では有数の所蔵規模(約250万冊)を誇ります。

 

外観 著者撮影

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まとめ

 

  • 大学は4年間+α生活する場所です。偏差値順のランキング表ばかり見てないで実際に大学に行きましょう。
  • 宣伝が最低限で、体験授業や学生との相談会が充実しているオープンキャンパスは「この大学に行きたい!」という気持ちにさせてくれます。
  • 学生になって必ず使う施設、交通アクセスと周辺街、参加している現役大学生およびライバルの高校生の様子を見ておきましょう。

 

 昔取材した生徒が「オープンキャンパスで『ここで4年間過ごしたい』と思った。恋愛みたいなもの」と言ってました。皆さんも「ピン」とくる出会いをしてください。 

 ただ「ピン」とくるために先立つものは学問や将来に対する興味です。それは日々の勉強への真摯な姿勢から育まれます! すぐ勉強しましょう(笑)。