ぶんぶんの進路歳時記

学習方法、進路選択、世界史の話題について綴ります

高校三年生

三年生11月 大学の面接試験に臨む(2 自己アピール)

推薦入試の面接試験について考える 後半です 前半はこちら bunbunshinrosaijki.hatenablog.com NHKEテレ、『テストの花道』の旧放送分を参考にしています。 NHK テストの花道 - 過去の放送 -「勝つ面接へ!3つの極意」 NHK テストの花道 - 過去の放送 -…

三年生11月 大学の面接試験に臨む(1 志望理由)

はじめに 前回の志望理由書の書き方、何かの参考になってもらえれば幸いです。 こちら その1 その2もよろしく bunbunshinrosaijki.hatenablog.com 推薦入試で志望理由書などの書類選考に合格すると、次に筆記試験と面接試験があります。 推薦入試は「筆記…

三年生11月 併願校を決める

11月になり、公募制推薦入試がはじまるなど受験本番です。 受験生はこの時期に第一志望と併願校を決定します。とはいえ「下手な鉄砲も…」のような出願をすると、お金と体力を消費してしまいます。 また「国立至上主義」の学校だと「私立に合格するとモチベー…

三年生10月 受験生のストレスについて考える

10月も終わりに近づき、そろそろ行き先が内定する生徒が出始める頃です。 国公立第一志望の生徒は当面は1月のセンター試験で高得点が目標です。しかし10月には8月・9月の模試の結果が戻ってきて、第一志望が軒並みE判定だと、「本当に成績が上がるのか」と…

三年生9月 志望理由書の書き方について(3 ストーリーを完成させる)

前回は志望理由書を書く時に必要な「具体的なパーツ」を書き出しました。 こちら 三年生9月 志望理由書の書き方について考える(その2 興味・研究・将来を掘り出す) - ぶんぶんの進路歳時記 毎年看護師を希望する生徒がいて、彼らの志望理由書を見ると判…

三年生9月 志望理由書の書き方について(2 興味・研究・将来を掘り出す)

前回の「私は○が好きです」はうまく書けましたか? その1はこちら 三年生9月 志望理由書の書き方について考える(その1 トレーニング編) - ぶんぶんの進路歳時記 これを読んだらその3へ 三年生9月 志望理由書の書き方について考える(その3 ストーリ…

三年生9月 志望理由書の書き方について(1 トレーニング編)

2学期になると推薦入試が始まります。すでに夏休み中にAO入試のスクーリングが始まっている大学もあると思います。 推薦やAO入試を受験する際には、志願者本人が「志望理由書」を書く必要があります。また面接が課される場合は志望理由書を元に質問され…

三年生7月 夏休みの過ごし方について考える(その2)

受験生が夏休みをどう過ごすかについて考える、後編です。 私が会員登録している河合塾のメルマガに、夏休みの過ごし方の塾生アンケートがありました。後半はこれを著作権の範囲で一部引用しながら(転載ではありません)、夏休みの計画について考えます。 …

三年生7月 夏休みの過ごし方について考える(その1)

1 夏休みは自分との勝負 高校生活最後の夏休みが目前です。すでに気持ちを切り替えて、本格的な受験勉強をスタートしている生徒さんがほとんど…のはずですよね。きっと。 2学期になるとセンター試験の出願や推薦入試の準備が入ってきて、土日は毎週のよう…

三年生6月 部活引退後の切り替えについて考える

私の県では五月末はインターハイの県予選のピーク、運動部の多くは最後の公式戦が終了しました。また体育祭も多くの高校は六月の初旬です。 またひとつ、またひとつと行事が終わっていき、それと同時に高校三年生最大の行事=入試が近づいてきます。これから…

三年生五月 模擬試験は受験するのではなくて活用する(その2)

模擬試験の心構え、後半は事前準備と事後の復習についてです。 2 事前準備 模試の問題は「繰り返し出されること」と「未知の問題」の両方からできています。 前者は、英語なら発音、アクセントなど「似ているけど違う」「和製英語と違う」など「紛らわしい…

三年生五月 模擬試験は受験するのではなくて活用する(その1)

三年生は早速四月末から五月初旬にかけて第1回全統マーク模試、記述模試があります。今回は模擬試験を受験する心構えや活用法について考えます。 受験のスパンの中で模擬試験は到達度を測る「中期の目標」です。 ところが生徒を見ていると、一学期はまだ部…

受験シーズン到来、高校三年生が受験生になる、について考える(その2)

高校三年生が受験生になるための心構えややるべきことについて考えます。 後半は志望大学の決め方、学習計画についてです。 3 志望大学を決める 志望大学を決めないと学習計画が立てられません。難関大学になればなるほど志望校の傾向に沿った綿密な計画が…

受験シーズン到来 高校三年生が受験生になる、について考える(その1)

新学期が始まりました。進路主任をしていた時はこの時期に各学年から呼ばれて新しい学年での心がけを話しました。 私が三年生の担任をしていた時、進路主任が前年度の国公立大学合格者(進学者ではありません)の数字をあげて、一生懸命「最後まであきらめる…

卒業式 4月から学生になる人に贈る言葉

今日は高校の卒業式でした。 最近は最後のLHRで生徒が担任に花束やクラス全員のメッセージを記した色紙を渡したり、担任が一年間撮りためた写真をスライドショーにして上映したり、DVDに焼いて渡したりと「メモリアル演出」が増えました。私の学校でも90分以…

「最後まであきらめるな」について考えるその2

「最後まであきらめない」メンタル育成を1「目標設定」、2「取り組み」、3「目標設定前にしておくこと」、4「だめ押し」に分けて考えます。 まず「目標設定」です。 国立至上主義の進学校には「上を目指せ」と難関国立を志望させ(合格のための方法も教…

「最後まであきらめるな」について考えるその1

昨日と今日は国公立大学の前期試験です。私の学校でも今日は何人か登校して、後期試験に向けて小論文の添削指導を受けていました。 この時期高校でよく使われるのが「最後まであきらめるな」という言葉です。受験の大詰めを迎えて、担任が生徒に対して受験を…

「現役生は冬から伸びる」について考えるその2

「現役生は冬から伸びる」後半です。 4 知識を活用する 成績の「踊り場」を克服するのが「知識を活用できる」です。そのためには模試や入試の過去問の中の複合知識が問われる「良問」に数多く当たるしかありません。 このときに「間違いノート」が有効です…

「現役生は冬から伸びる」について考えるその1

はじめに 「現役生は冬から伸びる」は受験産業某社がよく使う言葉です。 国立至上主義の高校では、成績が思うように伸びず弱気になって第一志望をあきらめたり、国公立への出願を取りやめて私立に「流れる」生徒に対して、もうひとふんばりを促すために(ひ…

「受験は団体戦」について考えるその2

「受験は団体戦」について考える 後編です。 まず「みんなが頑張っているから私も頑張る」ですが、その進学先に行きたいのは私です。だから周囲がどういう状態であろうが私は目標に向けて頑張るべきです。 私の学校の三年生は5月末に体育系はほぼ引退します…

「受験は団体戦」について考えるその1

「文武両道」「受験は団体戦」「現役生は冬から伸びる」「最後まであきらめるな」は受験生に向かってよく使われる言葉です。 私はこの言葉があまり好きではありません。言葉そのものではなく、この言葉が単なる生徒への励ましや根拠のない応援として使われて…