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ぶんぶんの進路歳時記

学習方法、進路選択、世界史の話題について綴ります

世界史

世界史の入試問題について考える(4 大阪大学2017)

2017年の国立大学の世界史論述問題を解きながら、何に注意して授業に臨むか、どのような準備をするかについて考えます。 最終回は大阪大学です。 *発展 3月末の駿台予備校大阪校の入試研究会で東京、京都、一橋、大阪の問題が取り上げられるので事前に解答…

世界史の入試問題について考える(3 一橋大学2017)

2017年入試の世界史の問題について考えます。第3回は一橋大学です。 過去の出題についてはこちら bunbunshinrosaijki.hatenablog.com 解答例作成の方針と問題の入試方法はこちら bunbunshinrosaijki.hatenablog.com 一橋大学 2017年 Ⅰ 課題 引用文が述べる…

世界史の入試問題について考える(2 京都大学2017)

2017年の世界史の問題を解答しながら、何が試されているのか、どのような準備をするかについて考えます。第2回は京都大学です。 2016年はこちら bunbunshinrosaijki.hatenablog.com 問題の入手方法、解答例作成の方針についてはこちら bunbunshinrosaijki.h…

世界史の入試問題について考える(1 東京大学2017)

国公立の前期試験、みなさん実力を発揮できましたか? 昨年度に引き続き、問題を解きながら来年度に向けてどのような準備をしたらよいか考えます。 *解答例の方針 解答例は受験生と同じように何も見ないで書くことを基本にしています。ただしブログに載せる…

世界史論述 定番テーマに挑む(5 宗教の寛容、民族と宗教)

世界史の論述典型問題ファイナル、宗教に関してです。 ここ何年か本命と言われながら出題されていない部分です。 前回 bunbunshinrosaijki.hatenablog.com 5000字を越えますがファイナルなのでご了承ください。 1 宗教の寛容 例題1 大阪大学 2014年 課題 1…

世界史論述 定番テーマに挑む(4 グローバル化続き)

世界史の論述典型問題、グローバル化の続きです。 前回 bunbunshinrosaijki.hatenablog.com 問題は東進、代ゼミなどから入手してください。 3 モンゴルの世紀 例題3 東京大学 2015年 課題 13~14世紀のモンゴルの時代、日本列島からヨーロッパに至る交流の…

世界史論述 定番テーマに挑む(4 グローバル化)

世界史の論述定番テーマ 第4回は「世界史の中のグローバル化」についてです。 歴史学は「現代の課題について歴史を通じて一言言う」というスタンスです。今回のは最もホットな話題のひとつです。 前回はこちら。 bunbunshinrosaijki.hatenablog.com * 字数…

私大入試を復習して難関国立の世界史に備える

私立大学の入試も終盤です。近畿圏では関関同立の一般入試が一巡しました。 近畿圏私立大学の世界史の入試問題を10年分見ると、過去問から出題される(「かぶせ」問題)場合と、同じ年に複数の大学(あるいは同じ大学の別日程)で似たような問題がでる場合が…

世界史論述 定番テーマに挑む(3 外交政策)

世界史の論述試験の典型テーマ、第3回は外交政策です。 最近大国が「一国行動主義」に傾こうとしています。「覇権」「帝国」は反権力を標榜する最難関大学を受験するなら用意しておきたい部分です。 過去ログ bunbunshinrosaijki.hatenablog.com bunbunshin…

世界史論述 定番テーマに挑む(2 経済史)

国公立大学で課される世界史論述テーマの典型問題、第2回は経済史です。 *大西洋の三角貿易や東南アジアの植民地化は「グローバル化」で扱います。 *解答の方針、著作権の考え方などは過去ログを見てください。 bunbunshinrosaijki.hatenablog.com 例題1…

世界史論述 定番テーマに挑む(1 統治システム)

国公立大学個別試験の世界史では必ず論述問題が出題されます。 筑波大学の2016年の問題を見ると、第4問「19世紀末から20世紀前半までの朝鮮半島をめぐる歴史の展開」は穴埋め問題と同じく記憶を「はき出す」ことで対応できますが、第2問「14世紀半ばから18世…

2017年センター試験世界史Bを分析して私大入試に備える

自己採点、大雪で休校になるなどバタバタもあったそうですが、無事に提出できましたか? 私は月曜日に問題に関連事項ドリルを書き込んだ「センター試験の解説」を生徒に配り、正答率調査をしながらセンター試験の復習をしてもらってます。 「1回きりのセン…

センター試験 世界史Bの傾向と対策(7 インド・東南アジア・西アジア史)

地域別分析編の最終回、インド・東南アジア・西アジア編です。 前回はこちら bunbunshinrosaijki.hatenablog.com インド、東南アジア、西アジア史 凡例 インドと東南アジア:古代、19C、20C、戦後で分類。 イスラーム:成立、近世(オスマン、ムガルなど)、…

センター試験 世界史Bの傾向と対策(6 中国史)

過去5年の出題から地域別に試験の狙いと復習ポイントについて考えます。 第2回は中国史です。 著作権法の範囲で考察します。ポリシーは前回のログを参照してください。 こちら bunbunshinrosaijki.hatenablog.com 凡例 「タイプ」と「内容」:過去ログを参…

センター試験 世界史Bの傾向と対策(5 ヨーロッパ史)

センター試験まであと1ヶ月、今から新しい知識を詰め込んでも本番で使えるか微妙なラインです。すでに勉強した内容の精度を高めることも重要です。 今回は過去5年の出題から、地域別に試験の狙いと復習ポイントについて考えます。 初回はヨーロッパ史です。…

センター試験 世界史Bの傾向と対策(4 過去7年分の分析)

大学入試センター世界史B、今回は過去7年分の問題について、私が補習の時に使っている「観点別分析」を各設問につけ、どういう準備をすればよいかを考えます。 *一気にやらないと意味がないので今回は字数が多いです。不要な部分は読み飛ばしてください。 …

世界史の入試問題で試されることを考える(京都大学の出題・傾向・対策後編)

京都大学の典型問題を解答しながら傾向と対策について考えます。後編です。 前編(過去の出題一覧のまとめ)はこちら 世界史の入試問題で試されることを考える(付録 京都大学の出題傾向と対策前編) - ぶんぶんの進路歳時記 2016年の問題解説はこちら 世界…

世界史の入試問題で試されることを考える(京都大学の出題・傾向・対策前編)

前回は東京大学と一橋大学の過去の出題をまとめましたが、今回は京都大学の論述問題について、典型的な問題を解説しながら、京大の世界史ではどのような力が必要か、それをどう養成するかについて考えます。 1 過去の出題(設問Ⅰ 設問Ⅲ) *駿台の難関大学…

センター試験 世界史Bの傾向と対策(3 誤文パターン)

前回はセンター試験世界史Bの出題パターンとそのトレーニング方法について考えました。今回は選択肢のどこを疑うかについて考えます。 *旺文社『2009年受験用 センター試験 過去問 予備校講師はこう解く!』を参考にしています。 前回はこちら 大学入試セン…

センター試験 世界史Bの傾向と対策(2 出題パターン年号編)

大学入試センター試験世界史Bの過去問を元に、どのような聞き方をされるか、解答するためにはどのようなトレーニングをするか考えます。 後編は年号問題、整序問題、資料問題についてです。 前編はこちら。 大学入試センター試験 世界史Bの傾向と対策につ…

センター試験 世界史Bの傾向と対策(1 出題パターン用語編)

夏休みになりました。受験生の皆さんは三者面談で第一希望が決まり、「センターで何割、個別試験で何割取るにはどこを強化するか」について目標を立て、あとは計画を立てて勉強するだけですよね、きっと。 さて、今回からは大学入試センター試験の世界史で試…

世界史の入試問題について考える(付録 東大・一橋の傾向)

ブログの管理画面を見ると、一橋大学の回にアクセスをいただいています。見てくださっている方(「全然だめ」と思われている方を含めて)ありがとうございます。 最初に解答例を作ったときは生徒と同じように制限時間内で作りましたが、だいぶ時間もたったの…

世界史の学習法について考える(その4 試験に出やすい用語の法則 難関大学編)

世界史は「膨大な用語を覚える暗記科目」というのは否定できませんが、「こういうことができるようになってほしい」という歴史の「文法」があって、それに基づいて歴史的用語が選択されています。その求められている力から逆算して、どの用語を覚えるのかを…

世界史の学習法について考える(その4 試験に出やすい用語の法則 センター試験編)

教科書には太字のところとそうでないところがあります。大学入試では確かに太字が主に出題されますがその数は膨大で、しかも太字でない用語や文章部分も出題され、その問題が合否の分水嶺になる場合もあります。 センター試験は教科書に載っていることから出…

世界史の勉強方法について考える(3 参考書・問題集 出力編)

世界史の参考書・問題集選び 後半です。 紹介したものを何冊も買わず、手にとって自分に合うものを一冊選んで、繰り返しやりましょう。 前半はこちら 世界史の勉強方法について考える(その3 参考書・問題集 入力編) - ぶんぶんの進路歳時記 4)一単元あ…

世界史の勉強方法について考える(3 参考書・問題集 入力編)

世界史の学習は基本的に学校で購入した教科書・資料集・サブノート・用語問題集で行いますが、三年生になると各自の学習の進み具合や志望校によって教材を買い足した方がいいこともあります。 ただ「どの段階でどういう教材を使うと効果的か」というのは高校…

2020年度 「大学進学希望者学力評価テスト」(仮)について考える

私は世界史を主に教えていますが、最近周りが騒がしくなってきました。 原因のひとつは、2022年度から実施される新学習指導要領で「歴史総合」「地理総合」「公共」が新設されることです。もうひとつは2020年度から実施される「大学進学希望者学力評価テスト…

世界史の学習方法について考える(2 記憶を定着させる)

前回は、世界史という科目が生徒の何を試そうとしているかを話しました。 今回は、知識を定着させるための効果的な入力や出力の方法について考えたいと思います。 1 教科書を読んで「ストーリー」を把握する 世界史は全体・章・各単元で「伝えたいこと」が…

世界史の学習方法について考える(1 どこから手をつける?)

もうすぐ新学期です。先日三年生の主任に「学年集会で5教科から受験勉強の進め方を教えてあげてほしい」と依頼がありました。 これは難問です。ターゲットが違えば学習の進め方が違うからです。 国公立大学第一志望ならセンター試験が行われる1月中旬と前期…

世界史の入試問題について考える(その4 大阪大学2016)

大阪大学は西洋史や東洋史という枠を超えて、歴史を「関係性」の中で捉える「グローバルヒストリー」を目指しています。私も縁あって阪大の21世紀COEプログラムに参加し、現在阪大や東大の先生が発起人となって設立された高大接続を目指す研究会に参加し…

世界史の入試問題で試されることについて考える(その3 一橋大学2016)

3回目は一橋大学の解答例を考えながら、大学の先生が世界史を通じてどのようなことを受験生に求めているかについて検証します。 このシリーズの意図は、「解答例」の発表が目的ではなく、大学はどのようなことを生徒に求めていて、そのためにどのような準備…

世界史の入試問題について考える(その2 京都大学2016)

京大は、西洋史二題・東洋(インド・イスラーム含む)史二題、前近代二題・近代以降二題、論述二題・一問一答二題がバーターで出題されます。教科書全範囲が4ブロックの中で何らかの形で問われるようになっています。 私は模擬試験や過去問に難易度とジャン…

今年度の世界史の入試問題について考える(その1 東京大学2016)

一応歴史のカテゴリーにいるので、今回から入試の解説をしたいと思います。 私の学校は関西圏で、京都大学、大阪大学を受験する生徒が毎年いるので、自分の勉強のために解答例を細々と作っています。駿台が3月に主催する入試問題研究会には欠かさず参加する…